山葡萄の蔓で編まれる手提げ籠は、若い世代からご年配の方まで女性の皆様にはご愛用されている方も多いと思います。竹虎では40数年前から扱っているので昔から使う母のセカンドバッグを譲られましたが渋い色合いに変色して、まるで黒光りする革のような素材感がたまらないのです。
ただ現在では広く知られすぎたためか輸入される製品や素材が多く、それと共に技巧的な編み込みの籠もあって少し品が感じられない気がします。やはり自分などは昔ながらの網代編みか、せいぜい棚編みとよばれる透かし編みくらいしか手にする気にはなれません。自分が現在トートバッグのように愛用する大型バッグは元々は腰籠として使われていた棚編みです。
山葡萄の蔓は一年の中でも梅雨時の1~2週間の短い期間しか収穫することができません。
堅い葡萄蔓を水に浸し柔らかくして丁寧にヒゴとりしていくのは竹細工と同じです。
木型を使って編まれる国産山ぶどう手提げ籠バッグは、こうして丁寧な手仕事から生みだされています。
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