まるで薄型のファンデーションケースのようですが違います。洗練されたデザインは香合(こうごう)、お茶道具の一つで香を入れる蓋付きの容器です。そして素材は竹、点々とついた模様が特徴です。
長い竹の稈には水や養分を運ぶ維管束とよばれる管が通っています。その細い管がこのような斑点となって表れているのです、平らな部分は線状に縁に行くに従い矢印のようになって最後は丸い点となります。
竹は日本だけでも実に600種もあると言われていて、小さな笹類のような竹から大きな竹まで様々です。おのずと竹から生み出される製品は多岐にわたりますので、このような軽く繊細で面白い、ひとつだけの竹香合もあるのです。
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