夏はカランコロンと素足に下駄で音を鳴らして歩きたいものです。近年は新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)によって全国各地のお祭りも開催されない事が多いようですが、今年こそは花火や縁日を楽しめるようにと願っています。でも、この八割BLACKはそんじょそこらの下駄とは違います(笑)、下駄の台部分にご注目いただけきたのですけれど、実は桐材部分に切れ目が入っていてソフトな履き心地が大人気なのです。だから浴衣に合わせてというよりも、ジーンズなど普段履きにされる方が多い下駄です。
別に新しい下駄ではなくて、昭和の時代には動きやすい事から仕事場で使っていたと言う本当に普通の履物のひとつでした。令和になっても皆様にご愛用いただきたいので、竹虎では特注で極太鼻緒を製作して専用にすげています。鼻緒の履物に慣れない若い皆様が足が痛くなるとのお声をいただくからです、ところが、実は極太ゆえに少し苦労している事があります。
それが鼻緒の取り付けなのです。竹皮をしっかり張り付けた下駄台にすげる鼻緒が特別太いので鼻緒職人さんは大変だと話します。そこで鼻緒職人さんが編み出した秘技がこの太い竹串!
お手製の太い竹串を、鼻緒が通る穴に突き刺して型が付くまで置いておきます。こんなちょっとした、ひと工夫が仕事の効率を良くして、とどのつまりは歩きやすい鼻緒すげにつながります。
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