NHK大河ドラマファンなので「鎌倉殿の13人」も毎週楽しく観ています。今のところ物語が始まったばかりなので関東での話が中心ですが、源氏と平氏の戦いが進んでいく中で西日本も舞台となっていくかと思います。ご存じのように、ゆくゆくは平氏が破れてしまうわけなのですけれど敗走して逃れた武者が四国の山深い土地に数々の平家落人伝説を残しているのです。国指定重要有形民俗文化財ともなっている祖谷のかずら橋などは有名です、源氏の追手が迫った場合は谷底に切り落とせるようにかずらで編まれていると言います。源氏の討伐がいかに激しかったかを今に伝える逸話と共に、それでも逃げおおせられるほど四国の山は深く険しいのです。
軽四自動車でないと運転が難しいような細く曲がりくねった山道を登っていきます、自分は今一体どの辺りにいるのだろうか?さっぱり分からなくなりました。車のドアを開けると気温は急に下がっているので標高の高さを感じます。改めて四国の山の大きさを思いながら見渡すと、峰々には人の暮らしがあり、驚くほど家の周りの畑が美しく管理されていて自分たちの土地を大切に愛着を持って生活されている事が伝わってきます。そして、このような山深い場所にも孟宗竹です。かっては貴重な食料として、建材から生活道具、防災まで人の毎日になくてはならなかったからこそ民家の近くに青々と繁っています。
先日ご紹介した金明孟宗竹などは同じ孟宗竹でも鑑賞用です。植えられるようになるのは江戸時代の事、当時どの程度あったのか分かりませんけれど武家のステイタスシンボルとして大きな孟宗竹を庭に植えるのが流行っていたそうなので、もしこんな美しい竹があればさぞ自慢の種で来客も多かったかも知れません。
コメントする