竹微粉末の可能性

 
竹微粉末


言うなれば「を食べる」という事になります、今が旬の筍とは違います(笑)。大きく成長した竹材を微粉末に加工しているのです。竹微粉末なら、最近食品添加物として広く使われている竹炭パウダーの事かと思われる方も多いかも知れません。しかし、竹炭ではなく伐採したそのままの竹を微粉末にしているものです。それも普通にチッパーシュレッダー等で竹を切断して粉状にするだけなら他にも沢山ありますが、今回の竹微粉末は特許取得の特殊刃物の竹粉製造装置で作られる60ミクロンの細かさで、なめらかな舌触り。竹を切断するのではなく「切削」している微粉末というのが大きな特徴です。通常の加工機械と比べた時に一見どちらも細かい粉末のようなのですが電子顕微鏡で比べると全く違う形であることに気がつきます。


竹微粉末顕微鏡画像(針状)


竹粉を食用利用する大きな理由のひとつにレタスの80倍という竹の食物繊維に着目したという事がありました。ただ、竹を切断する際に出る切り屑も細い針状の繊維質です、前掛けや衣類に着いてもなかなか落ちないのは衣服の編み目に細長い繊維が入り込んでいるからです。更にもっと細かく竹を微粉末状にしても、実は針状繊維は残ったままなので、この普通の竹粉を家畜のエサに使う研究も進んでいたものの胃の内壁に竹繊維が刺さり食欲低下等で成果がでなかったのです。


竹微粉末顕微鏡画像


ところが、この竹微粉末は驚くことに針状繊維が全く見当たりません。90パーセント以上が難消化性の食物繊維という竹を微粉末化する際に高温にならず、常温加工されているのも凄いところです。熱に弱いビタミンやアミノ酸が壊れることなくバランスよく含まれていると言います。


竹微粉末のハニカム構造


竹には真っ直ぐ縦に維管束という養分を運ぶ細かい穴が伸びています。この維管束の穴には竹由来の乳酸菌が住み着いているのですが、常温加工なのでハニカム構造の中に竹由来の乳酸菌が生きています。竹粉が乳酸発酵するのはこのため、10年近く前に愛犬の体調管理に使っていた竹微粉末素材に可能性を感じています。


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