古い手桶には朽ちた竹タガが、ちょっと無残な感じで巻き付ついていた。まさか捨てる事はないかも知れないが、ご存じない方が見たら既に使えないと思ってお蔵入りの可能性は大きい。ところが愛着をもって使われていたお客様だから分かっている、竹のタガを巻き直せば生き返る。
竹の表皮を薄く剥いだ磨きの竹ヒゴでしっかりと巻き直してもらう。こうして手直ししながら長く大切に物を使うのが昔からの伝統。もともと日本の暮らしは自然と共にある循環型だったのだ。
丈夫な竹も長く使用するうちに傷みがくる、しかし材料が身近にあり加工性の高い竹は重宝される。虎竹手提げ籠の持ち手を修理するYouTube動画をご覧いただきたい、まさに新品にのように出来あがる。
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