猫籠と呼ぶ竹手提げ籠

竹買い物籠


猫が喜んで入るからねこ籠と呼んでいた竹手提げ籠がある。よほど腕の良い職人でないと思うような形に編むことができないので、熟練の職人さんが仕事が出来なくなってからは数はかなり少なくて現在ではほとんど作っていない。以前は形も数種類あり、もっと深さがあって荷物を沢山入れられるタイプなど美しい籠があり父親世代の職人の技術力の高さをつくづく感じたものだ。


虎竹ねこ手提げ籠


小さな竹ヒゴが折れてしまっていたり、虫穴があったりして販売されなかった籠が手元に残っている。これは新しい虎竹で編んだ竹籠、虎柄の薄い部分をご覧いただくと若々しい青さが残っている。


虎竹ねこ手提げ籠


この青さも数年経過すると、このような落ち着いた色合いになる。


白竹買い物籠


編んだばかりは真っ白い晒竹は時間の経過と共に飴色に変わっている。同じ籠でも竹によって表情がまちまち、白竹もこれからが楽しみだ。

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