30年ブログをお読みになられている皆様は先刻ご承知の通りですが、先日は毎日藍染作務衣ばかり着ているというお話をさせてもらいました。それは良いのですが、休日の室内着として使っている訳ではなく、仕事でも遊びでも、出張でも着てますから実は普通のカバンでは似合いません。
ちもろん、おそらく日本一くらい竹製の手提げ籠は持っています(笑)。今座っている机から見えるだけ少し数えてみましたが50個くらいはすぐにありそうです、竹の種類も虎竹、白竹、青竹、磨き、スズ竹、根曲竹、煤竹、炭化煤スズ竹と様々。車の中だけでも3~4個くらいはいつも載せています、全部使ってるという事ではなく、試作や好きで手元に置いているだけの物もあったり、思い出の職人さんの物もあったりします。
しかし、今回は作務衣に似合うトートバッグが欲しいと思っていたのです、少し前に凄く格好のいいバッグを持つて歩く外人の方を見て憧れていました。おっとトートバッグ...?それなら、あの白竹で編まれた大型バッグがあるではないか!?ところがです、自分のように長時間使っていると少し気になる事が出てくるのです。市場に少し買い物に行く程度なら全く問題無い事です、けれど出張で丸一日パソコン入れた重たい竹籠を持ち歩くとなると、籐持ち手が結構手にきます。このように籐ヒゴで丁寧に巻きこんでいても痛くなってくるのです。
そこで昨年から国内外のブランドバッグで革製のものを結構探していましたけれど、コレというトートーバッグは見つかりません。そうこうする内に巡り巡って結局戻ってきたのが、背負い籠として使われていた山葡萄の籠。傷んでいる所を新しいヒゴで補修してもらいも持ち手を取り付けたもので、ちょうど探していたトートーくらいのサイズ感です。
山葡萄の使い込んだ風合いはたまりません。もう一つ持っている腰籠として使われていた棚編みの山葡萄も、持ち手を付けてリメイクしていますが他を圧倒するような渋さ。自分には、やはり昔ながらの山の恵みかなあと思っています。
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