この季節は伐採したばかりの真竹も豊富で、香りたつような青々とした竹籠ができあがり心躍ります。この真竹磨き細工もそんな竹のひとつ、まだ瑞々しい竹の表皮を薄く剥いで編まれたばかりの赤ちゃんのような初々しさを感じます。
持ってみると、こんな感じ。ちょっとしたお買い物のお供に最適です。
特徴的なのは伝統を見るような丈夫な力竹。籠は底の四角が一番傷みやすいので縦横二重に入れられた厚みのある竹材と、更に底面にはクロスさせた竹が入っている堅牢さです。
綺麗な磨きの竹表皮と共に、キッチリとした楕円形が丁寧な性格の職人の人柄そのもののよう。外に持ち歩くのも良いですが、野菜籠やフルーツバスケットとしてインテリアにもなる端正な作りです。
いつもお話させて頂くように磨きの竹細工の楽しみはこれからです(笑)。長く愛用するうちに竹の色合いが落ち着き段々と赤みがかった黄土色に変わってきます。
こうなると随分成長した姿、竹籠は使いながら、時には手直ししながら楽しむものなのです。さて、磨きの竹細工とは?手提げ籠バッグがどうやって編まれているのか?ご覧になりたい方はコチラの動画がオススメです。昔ながらの特徴的な淡竹(はちく)を使った買い物籠を編み上げる様子を30分にまとめています。
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