獣害対策の箱罠にかかった子供イノシシ四頭

獣害対策の金網フェンス


ご存じ黒澤明監督の時代劇映画「七人の侍」では、野武士に襲われる村人が団結して地域一体を砦化するシーンが出てきます。フィクションの中では面白くワクワクしながら観劇できるのですが、それが現代の里山の光景だとどうでしょうか。畦道に腰を下ろして小川のせせらぎを聞いたあの田圃や、菜の花畑でモンシロチョウを追った畑が、いつの間にか金網フェンスが張り巡らされてまるで戦国時代のようです。令和の世に集落を襲うのは野武士ではなくイノシシなど山の獣たち。


獣害対策の金網フェンス


獣害という言葉を良く聞くようになったと思います。特に虎竹の里ではイノシシを良く見かけるようになりました。夜道で集団で歩く群れに出会うと、これも映画ですけれど「もののけ姫」のワンシーンを彷彿させるような迫力があって少し怖いくらいです。


イノシシ箱罠


農作物はもちろんですが、にとってもイノシシやシカなどは筍を食べてしまう等被害があります。小さい頃から、ウリ坊が泥遊びしていたり、猿に驚いて笑い合ったりした馴染みの獣たちです、全く居なくなる里山というのは考えられないものの増えすぎは問題です。虎竹の里にもイノシシ対策の箱罠が仕掛けられている場所が増えています、頭の良いイノシシなので箱罠にかかっている事はあまり見た事がありません。ところが今回は、小さな子供イノシシが四頭もかかっている所遭遇しました、少し可哀そうにも思うものの仕方ありません。


都会で暮らす皆様は、このような農村地帯の変化をご存じでしたでしょうか?山の獣=自然を拒絶せざるをえない田畑は当たり前の光景ではありません。「虎竹とイノシシ」でも書いたように人と自然のバランスが崩れているように感じています。




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