懐かしくて新しい結びの竹ブローチ

 
竹ブローチ


竹ブローチと聞いて懐かしく思う方は多くないのかも知れません。ところが、今よりもっと竹が身近で手頃な時代には生活の中の実用品、必需品としてだけではなく、アクセサリーとしても竹細工を自然に楽しんでいたのです。


竹ブローチ


竹ブローチ


竹編みの技は昔から多々伝えられ種類も多いので、ブローチ一つにしても竹の軽さや柔軟性を遺憾なく発揮した個性的なものが沢山作られました。


竹かんざし


竹ネックレス


竹のかんざしや、少し凝ったネックレスのような装飾品まで竹で出来ないものはないと思えるほど種類があって、竹職人の創造性の高さや竹の無限の可能性を子供心に感じていたことを覚えています。


竹ハンドバッグ


そうそう、竹ビーズのハンドバックなどもありました。孟宗竹の身の厚い部分を球形や楕円など小さなビーズに削り出した物を繋いで作られていたのです。このレトロな竹細工は、自分がたまたまお伺いした古い竹工場の倉庫から45年ぶりに奇跡的に発見して皆様にご紹介させて頂いた事があります。バッグ類はすべて無くなりましたけれど竹ビーズネックレスは少し残っています。当時の古き良き日本の竹を感じていただける手掛かりにはなろうかと思っています。


竹レトロブローチ


少しづつ編まれる現代の竹ブローチは、そんな竹アクセサリーの昔と今をも結んでいます。




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