渡辺竹清先生が最後の最後まで手元に置いた煤竹波網代ショルダーバッグ

 
渡辺竹清作の煤竹波網代ショルダーバッグ


これが、最後の最後まで渡辺竹清先生が手元に置かれていた大切にされていた煤竹波網代ショルダーバッグです。細かく取った竹ヒゴを交互に編み込んでいく網代編みは、御所箱やハンドバッグなど箱物か、もしくは竹皿のような平面の作品になりがちで派手さはありません。


渡辺竹清作の煤竹波網代ショルダーバッグ


緻密な編み込みはお分かりいただけても、ともすれば似かよった籠になり本当の価値が伝わりにくい竹細工のひとつだと思います。


渡辺竹清作の煤竹波網代ショルダーバッグ


「100年暮らしの中で役立ってきた煤竹に、次の100年の命を吹き込む」と言って創作を続けてこられた渡辺先生は150年、200年と時を経た煤竹に人一倍こだわりを持たれてきました。ところが、そのような煤竹は風合いは素晴らしいものの長い風雪の中で強度をすっかり無くしてしまっている竹もあります。


渡辺竹清作の煤竹波網代ショルダーバッグ


煤竹ならではの雰囲気を最大限に活かしつつ、現代の炭化加工の技術で作られた人工煤竹を巧みに織り交ぜる感性が、誰にも真似できない渡辺先生ならではの魅力のひとつなのです。


渡辺竹清作バッグ、竹虎四代目(山岸義浩)


こちらの作品は側面に肩掛け紐も通せるようになっていますので、ショルダーバッグとはしていますけれど、幅広い形を見ますと、少しスリムな御所籠のようでもあります。


渡辺竹清作の煤竹波網代ショルダーバッグ


大事な小物入れとしてご愛用いただくのも良いです。


渡辺竹清作の煤竹波網代ショルダーバッグ


また、このような感じにショルダーを付けてお出かけされる事もできます。




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