布袋竹の遍路杖

 
遍路杖


布袋竹は、稈の根元の近い部分に布袋様のお腹のような膨らみのある事から名前が付いている竹で五三竹、コサンチク、呉竹等とも呼ばれます。ゴツゴツした竹肌が握りやすいので釣竿の持ち手に使われたり、油抜きをして乾燥させると堅く丈夫なので杖にも多用されています。


布袋竹、遍路杖


竹は秋から冬の寒い時期にしか伐採しません。地元では四国八十八カ所巡りの遍路杖としてお求めいただいていますが、夏前からお客様からご用命いただきながらお届けできずにいたのは旬が良くないためでした。ようやく伐採できて油抜きしたばかりの竹は青々とツヤツヤとしています。何か塗料を使っているワケではありせん(笑)、ガスバーナーの火で炙られる事によって竹から噴き出してきた天然の油分なのです。他の竹と同様に時間が経てば、自然な色合いに落ち着いてきます。




コメントする