餌畚(えふご)の白竹

 
餌畚(えふご)


高知市にもお城の近くに鷹匠町という地名が残っていますが、全国各地の城下町には鷹匠町という町名がありますので、戦国時代の昔から鷹狩りが武士の間でいかに盛んで、鷹を飼育し訓練する鷹匠達が大事に保護されてきたかが分かります。


火抜き


そんな鷹匠たちが使う道具に餌畚(えふご)と呼ばれる餌や獲物を入れる籠があるのです。古い竹籠を元にして復刻された竹籠は、幅広く割った竹材を数枚重ね合わせた形で内側の身部分を耐久性を損なわない程度ギリギリに削っていて見た目のサイズからは想像できない軽さが印象的です。


経年変色の真竹


教えられないと用途が分からない特殊な籠のひとつではありますけれど独創的なフォルムと美しさ、一体誰が考案したものでしょうか?当時の職人さんの腕前とセンスの良さが伝わってきます。これだけ白竹の存在感がある道具なら火抜きの竹が絶対です、年数を重ねる度に深まる色合いが湯抜きとは全く違うからです。


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