背負い籠も、昔から日常的に使われてきた生活道具として、全国各地に色々と秀逸な竹籠が編まれてきました。先日出会った背負い籠は、職人さんが随分前に編み上げてからずっとホコリを被っていたもので、本体にタガを巻いて背負い紐を取り付けられるのが特徴です。
本格的な登山をされる方々が縦長のリュックを背中の高い位置で背負われているのを見た事があるかと思います。普通の背負い籠は口部分に紐を通しますので、どうしても背負う位置を高くできませんが、このタガ式ならまるでアルピニストのバックパックのように使えて重たい荷物も苦になりません。
えっ!?竹籠に思い荷物を入れて大丈夫ですか?それは、この大迫力の力竹をご覧いただければ愚問だとすぐにお分かり頂けるかと思います(笑)。
しかし、背負い籠といえば思い出すのが名人・飯干五男さんの他に類みないような独特の形をした「かるい」です。青竹の香りが、むせるような工房で黙々と編まれる籠の様子をご覧いただけます。
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