白竹三段ピクニックバスケットは運動会や家族で出かける行楽で重宝される大容量の竹弁当箱だ。このような四角い形に竹を組上げていく細工を角物と呼ぶが、とにかく部材が多い。普通の籠やざるなど一本の竹ヒゴを編み込んでいく仕事と又違う大変さがある。
角物細工で作られる籠は、もともとは豆腐籠として使われていたが現在は弁当箱として愛用されている。ランチボックス、ピクニックバスケット等とサイズも色々あり、二段のものや手付きの物もある。
そんな中で最高峰とも言える、この三段式のピクニックバスケットの製造をご覧いただきたい。幅や長さも違えば、真っ直ぐだったり、直角に曲げられていたりする竹部材を巧みに組み合わせて製作していく様子がお分かりいただけるかと思う。
しかし、ご注意いただきたいのは丸竹を割って、さらに細かいこれらの部材を用意するのが実は職人の大切な仕事であり腕の見せ所という事だ。虎竹ピクニックバスケットの製作工程をご紹介した際に使用する虎竹部材を見せたら多くの方がビックリされていた。手間暇のかかる下ごしらえがあってからの組上げをお忘れなくご覧いただきたい。
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