小舟で海に漕ぎだすと、まさにこのような波のうねりに出会う事があります。大雨が降った後の河川でもしかり、竹の割幅を違えた工夫がリアルに水の流れを表わしているのです。
まっすぐに流れる涼し気な水面とは相反するような、荒々しい表情になるのが水の面白いところです。
竹虎では渡辺竹清先生の関係から、生前より小田光陽さんのお名前は良く耳にしていて作品も展示されており馴染みの竹作家のお一人でした。
遺されたスケッチブックには、今まで創作された見覚えのある作品やアイデアまでぎっしり。
やはり流れるような曲線や渦巻が目につきます。
竹のうねりは、曲線を多用した白竹流紋様水盆。内側には木製底部分を持ち上げられる籐持ち手が付いている実用的な作品です。
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