昨日、流鏑馬笠のお話をしましたら、やはりご存じのない方もおられるようでした。そこで本日は絵心のある社員が流鏑馬の絵を描いてくれました!ビジュアルの力は凄いです、こうして絵にして見ていただきますと、まさに一目瞭然。馬に跨った武者が弓矢で的を射抜く様子がよく分かります。これをご覧されたなら、皆様もきっと一度や二度はテレビなどで、この勇壮な姿を目にされているかと思います。
流鏑馬笠の復刻は画像左に写る古い一笠からはじまりました。かっては20名をこえる笠編み職人がいたと言いますけれど、遂に一人もいなくなり必要なくなったからと譲られた古い網代笠。網代編みをする竹人はいても、これだけの曲線をどうやって出していくのか?何人にも断れ、失敗してもいつかは出来るだろうと楽観していのは、出来るまで諦めないからです(笑)。
誰に頼まれた訳でもなく、自分の思いで復刻させたいだけなので気楽です。また、竹細工に関しては、おそらく自分以上に点と点と繋げられる者はいないという自負もありました、要はあせらなくても誰にも出来ないのです。いや間違えました、こんな馬鹿なこと誰もやろうと思わないのです。
それでも美しく編み上がった流鏑馬笠を手にした時は嬉しかったです。あの工房の片隅で汚れてボロボロになって忘れられていた笠が、こうなるのです。日本の手仕事は、まだまだ捨てたものではありません。「ここは寒いから、暖かい高知に連れて帰ってくれよ」確かにその時に聞きました。復刻の日を知っていたに違いありません。
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