鬼と言えば鬼ヶ島決戦!?いえ、大根おろしにに使う鬼おろし

竹製鬼おろし


竹虎で「鬼」と言えば赤鬼四代目の鬼ヶ島決戦しか思い浮かばないという貴方!素晴らしい!昔からのお得意様でしょうか!?大好きです(笑)。けれど、本当は鬼と言えば大根おろしがアッと驚くシャキシャキ新食感になると大評判の鬼おろしなのです。これからの季節は、ご自宅で鍋を囲む機会も増えてくるかと思いますけれど、そんな時に主役の食材を何倍も美味しく引き立ててくれる名脇役であり欠かす事の出来ないキッチン道具であります。




ちなみに、赤鬼四代目の鬼ヶ島決戦はこちらの動画でゆっくりとご覧いただけます(笑)。


鬼おろし(大根おろし)


さて、この鬼おろしは孟宗竹が原料に使われていますが、近年は竹材の質が落ちてきているのか、温暖化などの影響で竹の虫が元気なのか、どちらか原因は分からないものの虫害がとても多くなっていることは確かです。主に悪さをするのはチビタケナガシンクイムシ、せっかく製品になった鬼おろしに小さな穴を開けて喰っていきます。




熱湯処理をすれば安全で虫害にも一定の効果はあります、小さな穴が開いたくらいではご使用には全く問題ありませんのでご家庭でのお取り扱いには参考にしていただきたいです。ただ、小さな穴とは言え虫が喰ったものをお客様に販売する事はできませんので今まで泣く泣くどれだけ処分したか知れません。


竹材炭化窯


そこで、今まで炭化加工していなかったキッチン道具等にも全て熱処理を施すようにしました。見比べて頂くと従来の白っぽい鬼おろしが、炭化をする事によって日焼けしたような逞しい色合いに変色しているのがお分かりいただけます。


鬼おろし(大根おろし)


この加工効果は大きくて、今年の夏も長雨と高温で竹にとっては過酷とも言える状態が続いたにもかかわらず虫害は目にみえて減りました。鬼おろしを使うにも、収納するにも便利な竹皿も炭化加工済みです。


ニンジン摺り下ろす鬼おろし


大根だけでなくニンジンやリンゴ、玉ねぎなど硬い竹材の特性を活かした鬼おろしは簡単に食材をおろす事ができて、しかも今まで食した事のないような粗目の食感をお楽しみいただけます。


鬼おろしの鬼歯


ただ、一点だけご注意があります。それは肝心の鬼歯についてです、実は炭化加工すると若干竹材の性質が弱くなりますので一番負荷のかかる部位である鬼歯には熱処理せずそのままで製造されています。そこで、ピンポイントでこの炭化されていない鬼歯だけを虫が喰う場合があるのです。美味しい竹と、炭化加工されてマズイ竹とを見分ける害虫のしたたかさには閉口するしかありません。


まだまだ戦いは続きます。それこそ鬼ヶ島決戦です、赤鬼四代目に虫退治に行ってもらわねばなりません(笑)。




コメントする