この大きな一枚モノの板が孟宗竹から出来ているとお分かりいただけますでしょうか?孟宗竹は日本最大級の竹で東北以南では何処の里山でもご覧いただけますので一般的に「竹」と言えば、この孟宗竹の事を指しているのではないかと思えるほどの竹です。しかし、やはり特徴はこの大きさで暖かい地域ですと直径が20センチくらいになる物もあります。
日本の在来種には、これ程の太さと長さの竹はありませんでしたので大陸から渡って来た時には食料としても大人気だったと思います。あの丸々と太った筍など、現代のように豊富な食材に囲まれた自分たちからは想像できないほど貴重なものだったと推察されます。だからこそ、日本に持ち込まれて約300年くらいの歴史なのに、ずっと昔から生えているかのように国内津々浦々に植えられています。
この孟宗竹に切れ目を入れて平たく延ばしたら、このような板状の竹皿になります。両側に入っているラインは、まさに竹の節部分でデザイン的にも良い感じのアクセントになっています。
もちろん天然素材なので同じように加工しても、竹の太さも形も違えば性質も異なりますので全く同じ竹皿にはなりません。だから尚更オモシロイ、これはアイデア次第で楽しい食卓を演出できそうです。
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