青く初々しい竹肌は使っているうちに消えてゆき気がついたら深みのある飴色に段々と変化していく所が磨きの竹籠の最大の魅力です。表皮を残した虎竹細工や白竹とは又違う素朴な感触も楽しいし、愛用すればするほど好きになってきます。
昔の台所で活躍してきた竹籠は、カマドの煙に燻され煤けて独特の変色をしているものがありますけれど、農家さんで使われてきた古い竹を見ると赤茶色に染めたような色合いです。野良仕事で人が日焼けするように、籠も日焼けするのです。
この名人が編んだ籠は色も形も素晴らしい。
YouTube動画「茶椀籠の編み方・竹細工の作り方!竹チューバー竹虎四代目の世界 [Tableware basket ] How to make Japanese bamboo baskets」の15分過ぎあたりから青竹の磨き工程をご紹介しています。1本の竹の表皮をどうやって剥いでいるのか?実際にご覧になられると、その仕事が良くご理解いただけるかと思いますので是非ご覧ください。
昨年からパリのEspace ASIA(1, rue Dante, 75005 Paris)で中断しながらも続けています「日本の日常生活の中の竹」で経年変色した青竹細工を展示させていただいているのも時間の経過と共に益々増してくる竹の魅力を知って欲しいからに他なりません。
また、こちらのYouTube動画では「日本初公開!竹業界でも見た事のない孟宗竹の自動磨き機械!?」として、かっての日本竹業界全盛時代を忍ばせるような超レアな孟宗竹の自動磨き機械をご紹介させてもらってまいす。おそらく古老の竹職人でも、ご覧になられた事がないのでは?と思います。固定された孟宗竹に沿って、二枚の刃物が行き来し薄く表皮を磨いていき、こうやって磨いて染色した竹ヒゴで大量に竹籠を編んでいたのです。
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