虎竹は不思議な竹で、ここに見えている範囲の山々でしか成育していません。山頂にある焼坂峠の標高が228メートルなのでそう高い山でもありませんが、その山裾から頂上までは虎竹が生えているのに山頂を越えると竹が一本もなくなるのです。この様子は「竹虎100年 初代宇三郎の海」というYouTube動画でご覧いただきますと良くお分かりいだたけます。不思議なことに山頂から山の景色がガラリと変わっています。
このような事は竹文化が延々と続いてきた日本の中でも、かなり珍しいので特に若い皆様に少しでも知ってもらいたいと思って2001年から開始したのがインターンシップなのです。何とか毎年続けてこられましたが今年は遂にコロナのために初のzoom開催になりました。
ニュースでご存じのように西日本ではずっと降り続いている雨のためにインターンシップ当日に予定している竹林見学は難しいかも知れません。少しでも天候が回復すれば竹トラッカーに乗って参加の皆様を竹林までご案内できるのですが...。
インターンシップ2021年は、今まで経験のないzoom開催です。実際に学生の皆様にお越しいただく場合と全く違う用意が必要という事で、ずっと社員が準備をしてきてくれました。ただ、zoom開催も悪い事ばかりではなくて遠くにお住いの方でもご参加いただけると言う利点もあります。もしかしらた海外から来られる方もいるのか?と期待していると本当にブラジル、ベトナム、インド、ナジェリアから参加いただける事になりました。天気に関わらず竹虎の工場や店舗、取り組みや製品など出来る限りご紹介いたいと考えていますけれどオンラインで分かりにくい所はウェブサイトやYouTube動画なども活用しながら開催できればと思っています。
しかし、何といいましても今回のメインイベントはリモート初の虎竹福音鈴作りです。残念ながら海外まではお送りできませんでしたけれど、ご参加いただく日本国内の方々にはワークショップで使う虎竹素材をお届けしています。
そして同時に少しでも分かりやすくなればと簡単な製作の手引き書も同梱してくれています。限られた時間の中で福音鈴の完成を目指せるようにアイデア考えてくれています。
虎竹福音鈴は竹トラッカーで高知から横浜まで1000キロを11日間かけて走破するという一見無謀とも言えるチャレンジでも道中をずっと交通安全で行かれるよう護ってくれた霊験あらたかな(?)お守り鈴でもあります。ご自身で作られると更に愛着も増しますので是非頑張って完成させて欲しいと願っています。
昨日のインターンシップzoomリハーサルでは、一応鈴が完成しています、さすが竹虎社員です。ただ、全く竹に触れたことのない皆様ですので若さでチャレンジくださいとか言えません(笑)。こちらに虎竹福音鈴作りのYouTube動画もありますので参考にしてください。
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