以前から竹虎本店に置かれていて馴染みのある作品のひとつに宮崎珠太郎先生のオブジェになりそうな存在感のある創作花籠があります。根曲竹で編み目を強調するようなネジリ編みした独特の作風ですが、まるで蟻塚のようだと思っていつも見ていました。
しかし、つくづく竹は人です。籠に触れると心は熊本の工房にいます。
宮崎先生は別府産業工業試験所の所長を務められていた時代もあり、温和な人柄から訪ねて来られる竹人も多いと聞きます。だから、もしかしたら奥様の手料理は有名なのでしょうか。
甘いものには少しうるさい自分が今までで一番美味しいぼた餅は?と聞かれたら即答するのが宮崎先生の奥様お手製のそれ。一皿全部食べられると思ったほどの絶品です。先生の作品の魅力もさることながら、毎回お出しいただく手料理は舌が忘れてくれません。
ところで皆様は根曲竹の伐採がどれだけ大変かご存じでしょうか?虎竹を伐るのにも特別な技術が必要な上に急斜面での重労働なのですが、根曲竹はクマ除けの笛や大音響のラジオ、爆竹といった又自分達とは違う苦労をされながらの山仕事です。あまり見られる事のない根曲竹の伐採をYouTube動画にしていますので、よろしければご覧ください。
コメントする