網代編みの巨匠と呼ばれる渡辺竹清先生の作品展が別府市竹細工伝統産業会館にて開催されています。前期が本日9日(祝)まで、後期が明後日8/11日(水)から22日(日)まで、このような時期ではありますけれど、機会があれば是非ご覧いただきたい逸品ばかりです。
渡辺竹清先生の名前を一躍有名にしたのがニューヨークの超有名宝石店と共同制作され40年もの長きにわたって定番コレクションとなったパーティーバッグでした。親子三代にわたって竹清ファンである自分にしたら聖地とも言える場所に行かずにはおれませんのでした(笑)、一度聖地巡礼しておりますのでYouTube動画をご覧ください。
さて、渡辺竹清先生は誰からも親したしまれる人柄で多くの若い竹人に大きな影響を与えてきました。中でも中岩孝二さんは竹清先生の緻密な網代編みに魅了され弟子となって以来、同じ煤竹を使った竹編みに向き合っておられます。
竹清先生に言われて中岩さんが初めて編んだ呂扇を拝見させてもらいました。思い出の品として大切にされている竹編みが虎竹なのが嬉しかったですけれど、数日前に訪れたと言う作品展の冊子にサインを書いてもらった師匠愛には感じ入りました。
そもそも自分の場合は何の用がなくともお茶を飲み行くように竹清先生の工房にはお邪魔しています。実は、独特の雰囲気の先生の仕事場には何だか大好きな祖父の姿をいつも感じられるように思っているのです。そこで、今回もお伺いした際に中岩さんに習ってサインを頂戴したのですが、どういうワケか帰り際に先生が編まれた煤竹呂扇を賜りました。
先生の作品は御所籠、衣装籠、花籠、竹皿、ペンケース、箸箱はじめ煤竹アタッシュケース、パーティーバッグなど...そうそう今キーボードの横にあるペーパーウェイトや小物入れまで実際に愛用しているものも含めると100点近くなるのかも知れません、コレクションに又素晴らしい家宝が加わりました。
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