塩月寿籃作 虎竹花器 睦月さんという竹の達人が遺した作品が竹虎にはあります。本店のガラスケースに大切に陳列されているものもあれば、実は自宅に普通に飾っていたり使っている物まであるので正確に何点あるのか数えてみないと分かりません。
この方は銘に製作年を入れられているので、この作品は1985年のものです。
まだ作品が売れない頃の塩月寿籃さんが、親しかった渡辺竹清先生の工房に遊びに来られた時に虎竹に出会ったといいます。当時、渡辺先生の所には祖父が厳選した最高の虎竹が揃っていました、そしてそこから素材を譲られて創作された寿籃さんの作品には当然ながら美しい虎竹が使われています。
虎竹の色づきは近年の温暖化の影響もあって変化しています、30数年前のいやもっと言えば初代宇三郎が出会った100年前の虎竹はどうだったのか?二代目義治が吟味した竹をみれば、そんな答えも微かに見えてきはしないか?僕にとって編またれ技や形もさることながら使われている竹ヒゴに自然と注目してしまっています。
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