これからは暑い夏に向かって竹ざるの季節です。日頃あまり竹に馴染みのない方でも、ざる蕎麦などで涼を味わう機会は多いと思います。笊には青竹や白竹など色合いの明るい竹材が好まれますが、今回白竹でちょっと変わった笊が編まれてきました。ヤタラ編みとは「やたらめったら」という言葉から来ているように、キッチリとした編み方ではなく職人の感性で自由に編み込まれています。
底の足部分に使われているのは籐です。籐にあまり注目されてる事はありませんけれど、これほど違和感なく竹細工に多用され、しなやかで使いやすい秀逸な素材はありません。この足部分も籐があってこそ編むことのできる細工です。
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