竹の花籠などあまりご存じない方が多いと思いますので一応ご説明しておきますが、竹花籠には普通の花瓶のように置いて楽しむものの他に掛け花籠と言って壁や柱に引っ掛けて花を活けられるものがあります。この虎竹掛け花籠 ちまきのように高さを利用して、つる植物など入れると目を引きます。
ちまきの名前の由来は形をご覧いただきますとお分かりだと思いますけれど、籠編みの中ほどに竹ヒゴに負担がかかり過ぎて折れることを防ぐ「ゆるみ巻」という技法が使われた口部分があります。そこに花を活けられるようになったユニークな形がとても人気だった花籠です。
ひさごとは瓢箪のこと、縁起もよく昔から日本の生活道具には沢山取り入れられてきたデザインのひとつです。花活けには華道で習うような決め事はありません、それよりも自分が心安らいだり、人を喜ばせることが大事です。もしかしたら竹花籠という事で身構える事がありますでしょうか?
実はそんなものは一切必要なく、空き瓶に花を入れるのと同じで自由です。
そして、花を活けずとも竹籠だけで美しいことも知ってもらえると嬉しいです。手にして改めてつくづく竹花籠の良さを感じています。
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