竹花籠を手に使い方が分からず右往左往している最近の若い方を見ていると、暮らしの中に竹と花という文化がすっかり無くなって久しい事を改めて感じてしまいます。けれど、反対にだからこそこれからの皆様にとって竹製の花籠は全く新しい未知の製品であり、良さをお伝えするべきだと思うのです。
この虎竹花籠渦潮なども虎竹のしなやかさを活かして荒々しい波の様子を表現しています。渦潮と聞けば鳴門を思い浮かべますが、実は虎竹の里の海岸線を通る旧道を行けば磯釣りでは有名な岩場があり小さな渦や波しぶきはいつでも見られます。
それにしても花がなくとも独特の美しい虎模様の籠です。存在感のあるこの竹籠をお求めになられる方の中には、そのままインテリアの一部として飾られる方もおられるかも知れません。
忘れられた竹籠と虎竹が育つ不思議な竹林、代々続いてきた竹の仕事にも光を当てたいのです。
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