道具の鉄人でみなくち なほこさんにご紹介いただいた平編み籠エビラ。元々は養蚕の盛んだった頃に沢山製造されていた竹細工の一つですが、すっかり忘れられて作られなくなっていました。
ところが自分の母や地元の農家さんでは、年代物を庭に出してずっと大切に愛用されています。そこで復刻させたら土用干しや干し野菜づくりにはやはり便利だと喜んでもらえるようになりました。
今回、昨日の30年ブログでご紹介させていただきました白竹ランチボックス同様に雑誌ララビギンの中のコーナーに掲載いただきましたが、思えば無くなっていた平編み籠エビラが皆様のご愛顧いただくキッカケになったのも、このような雑誌掲載だっとかと思います。
「梅雨時期のお気に入り」と書かれているだけあって、湿気の多い今頃から活躍するものだけに竹部材の管理から気を使います。土曜日で誰もいない竹虎の工場には、網代編みした材料が所狭しと並べられ風を入れて乾燥させています。
網代編みだけでなく四ツ目編みのエビラも昨年あたりからは本格的に製作するようにしています。もん、この四ツ目編みも昔からあった製品のひとつで古い道具を何度か見たことがあったものです。
誰が、どうやって作るのかを知っていただくとお手元のエビラへの愛着が更に深まるのではないかと思って竹の三悪のひとつカビと戦いながら生まれる竹細工の様子は動画にもしました。
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