遠く海を渡ってイギリスから竹到着した籠は6年程前に日本で購入されたものでした、今回は修理をされたいとの事で遥々日本に里帰りしたのです。
荷物を解いてみるとキッチンでお使いいただく水切り籠、修理と言うのは四隅に取り付ける足と底部分の力竹が無くなってしまったので新しく取り付けて欲しいとのご要望です。
実は、このように底が通気性の良い四ツ目になっている籠は沢山種類があって竹虎にも同じような籠があります。ただ、素材が違っていて自分が手に持っているものは淡竹(はちく)、お客様のからお届けいただいた籠は篠竹で編まれたものでした。
篠竹に虎竹の力竹を入れるのか、違和感の少ない白竹にするのか?少し考えましたが、思い出したのは篠竹と同じ笹類である根曲竹の籠に虎竹の力竹を合わせた一人の職人さんの事でした。ビリビリし衝撃を受けた時の事は「続々・北の大地と根曲竹」に書いていますので興味のある方はご覧ください。そこで、篠竹×虎竹でお届けしたいとすぐに思いました。
篠竹の籠に虎竹の力竹、足は黒竹。これでお届けさせていただきます。
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