洗濯機の回る音を聞きながら艶やかなシダ編み二重脱衣籠の滑らかな手触りを楽しんでいます。竹編みの脱衣籠は虎竹を始めとして白竹や青竹、染竹、篠竹まで色々あって好みでお選びいただけますが、どれも同じように竹を割って竹ヒゴをこしらえてから編み込みます。メゴ笹のように丸竹をそのままに編み込むのであれば毛羽立ちもなく衣類を傷める心配がなく理想的です。しかし更にシダ材の場合は節もなく、良く本当にこれだけの自然素材があるものだと改めて感じ入るのです。
かっての最盛期には良質のシダの産地とも知られた虎竹の里らしく、虎竹の足元にはシダがずっと向こうまで茂っていました。プラスチック製品が普及するまでは各ご家庭のキッチンや脱衣場に当たり前のようにあり愛用されてきた籠を、二重編みなどの技法でデザイン的にも機能的にも更に進化させ洗練された籠があります。里山の素材や技を同じ日本の皆様にお役立ていただきたいのです。
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