四代田辺竹雲斎さんは世界で活躍される竹工芸家で、ご自身の作品はじめ会場に設える大型インスタレーションにも日本唯一の虎竹をお使いいただいています。コロナウィルスで海外の個展が中止になる中、今回の東京国際フォーラムで開催されたアートフェア東京2021(Art Fair Tokyo)には圧巻の展示をされるとの事でお伺いしました。
アートフェア東京には2017年に「Installation kaguya」という企画で虎竹を提供させてもらった事があります。竹組の中での花士(はなのふ)珠寳さんの神々しいばかりの献花を今でも思いだしますが、会場全体を包む先進アートの創作への熱量が普通ではないと感じていました。
そこでワクワクとしながら会場入りしたのですけれど、他を圧倒する田辺さんのインスタレーションは予想以上で釘付けとなりました。日本中から集まっているアートの渦にあって、まさに突出しています。
広い会場の上のフロアから見えていた巨大インスタレーションは見る角度によって印象が異なりました。大きな塊のように思っていても後ろに回ると、まるで二人が寄り添っているようで幸せな気持ちになります。
コメントする