青竹そばざるの季節がやって来る。渦になった編み込みを一面に広げると、まるで水面に降る雨模様のよう、スズ竹蕎麦ざるなどと見た目が良く似ているけれど、青竹表皮を活かした竹ざるは硬く丈夫だ。これから青さが抜けてきて晒の白竹のような色合いになってきて、それから段々と飴色への変化する。
お蕎麦屋さんからのご要望が一番多い竹ざるという事からも、その実用性の程がうかがえる。大が約24センチ(8寸)、小が約21センチ(7寸)の2種類のサイズ、一般のご家庭なら一生使えるに違いない。
網代編みからのヒゴ回しが熟練の技を感じさせる、近くでじっくり見てもやりは凄腕。日本の夏にはやはり、こんな本物の竹ざるが必要だ。
コメントする