筍は10日で竹になる

 
孟宗竹の筍


今の季節、孟宗竹の竹林に入ると頭を出している筍を見ることが出来ます。日本三大有用竹と言われる竹の中では一番早く、その次に淡竹(はちく)、真竹と筍のシーズンが続きます。ちなみに日本唯一の虎竹は淡竹の仲間です、美味しい竹の種類ではありますものの虎竹の里では100年間この虎竹を食した話は聞きません。もちろん山岸家では父も祖父も、そしておそらく曽祖父も食べた事はないだろうと思います。


筍から竹へ


「筍は10日で竹になる」という言葉を聞いた事がありますでしょうか?雨がふって十分に水分がある山の状態なら1日に1メートル以上も伸びることがある筍です。10日もあれば筍の時にかぶっていた竹皮を脱ぎ落しながら竹へと成長...というより変身くらいのスピード感で大きくなります。


極太孟宗竹


それこそ毎日のように景色が変わる竹林で実感するのは「筍」の文字。竹冠に「旬」と書きますけれど「旬」とは10日間を意味していますから、まさに筍です。そして、驚異的なのがこんなに大きな孟宗竹もわずか3ケ月で成長しきってしまう事です。


天を目指す孟宗竹


樹木なら数十年かかるであろう20数メートルの高さにスクスクと伸び、真っ直ぐに天を目指す姿勢は神々しささえ感じます。


孟宗筍


神秘的で愛すべき子供たちです。


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