黒穂の竹林

黒竹、黒穂、竹虎四代目(山岸義浩)


黒竹の竹林に来ています、伐竹や山出しは随分前に終わっていますが今日は黒穂集めに来ているのです。竹を伐った後、枝打ちと言って小枝を全て取り除きますが実はこの小枝も竹製品に欠かす事のできない素材です。まさに竹は根っ子から稈、枝、葉まで余すところなく活用できるスグレ物と言えます。


黒穂


黒穂と聞いてもどのような物かイメージできない方も多いと思いますが、このような竹の枝です。以前は竹枝を集める専門の方が何人もいて10トン車で何回も往復するほど出荷量も多かった事を思い出します。


黒穂集め


竹の葉はなかなか落ちにくいので暫く竹林に放置してから来ています、小枝同士を叩きあって竹葉をできるだけ取り除いてから集めていきます。


黒竹の竹林


黒穂、竹虎四代目(山岸義浩)


このような竹枝が何になるのだろうか?と不思議に思う事もありました。けれど、穂垣といって竹穂ばかりで作られる庭垣もあれば、袖垣の部材としても使われますので竹虎でも年間で言えばかなりの量を使っています。他にも伐採している竹がありますので、その竹枝も集めれば良さそうにも思われませんでしょうか。しかし、孟宗や真竹、淡竹などの竹枝は黒竹の枝のような黒さがありません。黒々と美しい竹枝はやはり黒竹でないといけないのです。




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