日本唯一の虎竹は竹林で伐竹された後、運搬機に載せて細い山道を下りてきます。1回に載せられるのは15束から20束程度なので何回も往復してトラック一車分くらいになれば、ようやくこうして積み込まれ選別される土場に運んでいくのです。
伐採時期は1月末と決められていますものの、伐り倒した後の枝打ちや搬出作業は仕事の都合によって先に延ばす事も多くて今時の竹林では山出しされるのを横になって待つ竹達が見られます。
虎竹は大学の研究者の方のお話では土中の特殊な細菌の作用と言われますが、同じ竹林でも年によって色付が違ったり気温の変化に敏感だったりしますので日当たりや潮風など虎竹の里の様々な自然環境が影響していると感じます。
この竹運搬機一台分の竹で、ちょうどトラック一車分になりそうです。
伐り出されたばかりの竹は水分が多く重量もあり竹の積み下ろしは大変な重労働です。そこで虎竹の里には「夏痩せ」ならぬ「冬痩せ」という言葉があるくらいです、虎竹が今の何十倍と出ていた頃を忍ばせる名言です(笑)。
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