「タンガラ」と言う名前の背負い籠が出来ました

 
タンガラ、竹虎四代目(山岸義浩)


「タンガラ」と聞いてもピンと来る方は多くないかと思います。それもそのはず、今ではほとんど知られる事もなく細々と残る竹細工のひとつ、漢字で書くと「炭殻」、つまり炭鉱で石炭を運ぶのに多用されていた背負い籠の事なのです。


石炭


石炭という言葉は昔から知っていますが、なかなか実物を見る機会はありません。ところが先日、タンガラが出来とたんに石炭を持っている方と出会ったりしますから面白いものです。こうしてみると輝いてなかなか美しいものです、確かかっては黒いダイヤとも呼ばれていたはず、持ってみますと思っていた以上に軽いのが意外です。この石炭をこのタンガラに入れてこうして使っていたというのをYouTube動画でご説明していますのでよろしければご覧ください。




いかがでしたでしょうか?縁巻にコブのように飛び出した独特の形にも理由があることが良くお分かり頂けたのではないかと思います。


タンガラ、背負い籠


タンガラ、背負い籠


この昔ながらの背負い籠は孟宗竹を使ったり真竹で編まれたりするのですが、どちらも一本の竹を割り職人が腕ひとつでこのような人に役立つ籠に仕上げていきます。一度拝見させてもらいましたが本当に格好が良かったです、気迫のこもった仕事をされる職人の姿は今でも忘れられません。




コメントする