今日は驚いています!本当にビックリして目が飛び出しそうでした(笑)一体何があったのかをお話させていただきたいと思います。最後に更に詳しくお分かりいただけるYouTube動画も用意してありますので是非ご覧いただけると嬉しいです!
竹は「衣食住」全てに関わり古くから人々の暮らしの身近にあって、なくてはならない存在だったのですが、実は防災という面からも大きな役割を担ってきました。小さい頃から「地震の時には竹林に逃げろ」と教わってきましたけれど、これは強靭な竹の根が天然の鉄筋コンクリートと呼ばれるほど縦横無尽に走り地面をしっかり固定しているからなのです。そこで、護岸工事の発達していなかった当時から治水のための堤防、護岸などには竹が植えられ今に至っています。
四国や九州など温かい地域では南方系の蓬莱竹(ほうらいちく)、高知県ではシンニョウチクと呼び親しまれてきた株立ちの竹が多くみられます。真竹や淡竹と違い竹根が伸びていかないのが特徴で、川の合流地点や急流点などピンポイントで川岸を補強したい時にはこれほど便利な竹はなかったはずです。ところが、この蓬莱竹が見事に伐採されていたのです!
しかし怪我の功名と言いましょうか、伐竹いただいたお陰で蓬莱竹の株の様子を皆様によくご理解いただけます。一本一本、非常に堅牢でしなりのある竹が、これだけ密集して生えているのです。
別名「沈竹(ちんちく)」と呼ぶこともある蓬莱竹。空洞であるはずの竹の稈部分が、水に沈むほど厚みのある身が特徴でもあります。この竹材を使う竹細工は地元でも多くはないものの、小物入れや弁当箱にも編まれていました。鹿児島日置の箕として知られる竹細工は、この蓬莱竹をうまく活用した一番有名で美しい逸品です。
この竹根を御覧ください、何という生命力!ものすごいパワーを感じます。「波動」という言葉をご存じでしょうか?世界的にも有名な経営者の方で竹を好きでたまらなくて目には見えない力に魅かれると言われていましたけれど、この力強さを見ると分かる気がします。
次々生える子供たちが親竹から離れませんので孝行竹という名前もあります。色々と名前がある事から考えても、身近で皆に愛されてきた竹だという事なのです。
この季節は雨も少なく静かな川の流れです、ところが台風銀座とも揶揄される南国高知にあって集中豪雨などが一旦あればこのゆるやかな景色は一変してゴーゴーと大きな音をたてる恐ろしいような流れになります。
その急流を受け止め、人命と財産を守りつづけてきた蓬莱竹。まさにこれが、土地の守り神なのです。
コメントする