飾り竹炭は虎竹を丸竹のまま高温の土窯で焼き上げています。通常の竹炭は一定の幅に割ってから焼き上げて使い勝手のよいサイズに切断していますのでインテリアに使う飾り竹炭はちょっと異色の竹炭と言って良いかも知れません。そもそも竹は中が空洞になっていますので丸竹のまま焼き上げると言うのは割れややすく、ヒビが入るなど品質管理の面からもリスクがあってあまり見かける事はない竹炭です。
ところが、竹虎ではどうしても丸竹を焼かねばならない理由があります。実は虎竹の竹林から伐採される竹の多くは虎模様の色づきが良いものばかりではありません。「白」と呼んでいる色づきのない竹が近年特に増えていて、この竹材の有効活用するために竹炭に焼いているのです。
この直径くらいの竹を竹炭にすると縮んでこのような細さになります。丸竹を焼き上げるのは難しく運んだり作業の最中にも折れたりしますので取扱いには注意が必要です。
せっかく山から出された竹が使われる事なく朽ちていくのは見ておられません。インテリア竹炭としても使う場合にも折れやすい難点があり、ヒビ割れ、曲りなど高温で焼き上げる中で竹がねじれたりと色々ありますものの、それぞれ竹の個性として楽しんでいただきたいと思っています。
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