虎竹の里での伐採も今月末までとなりました。虎斑竹の古里焼坂の山道を登って行くと虎竹が山道に立てかけられているような不思議な光景で出会います。これは立てかけているのではなくて、山道の右手側上の竹林で伐竹した竹を滑り落としているのです。後は山道に並べて束に縛るだけなので比較的スムーズに山出しできる竹林です。
ところが多くの竹林は細く急な山道を場所によっては1時間も登らねばなりません。そして、この竹運搬機に少しづつ載せてトラックが乗り入れる事のできる所まで運びだしてくるのです。昔使われていたキンマと呼ばれる木製のソリの時代に比べると格段に作業効率が上がったものの、やはり大変な事に変わりありません。
虎竹の模様は成育して3年以降の竹に表れます、苦労して山出しされた虎竹は一本一本模様や太さ、品質を確認しながら等級によって選り分けています。実は竹の虎模様がどうして付くのかはハッキリと解明されていません、しかし気温が低いと良いと昔から言われていて、この冬の寒さには少し期待もしています。いずれにせよ自然まかせ、人の力の及ばない世界です。
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