竹林から戻ってきたメガネ

竹虎四代目愛用のメガネ


もう5、6年前の話になるが竹林でメガネを失くした、すぐに見つかると思って歩き回ってみたが分からない。買ったばりのお気に入りの一本なので本腰入れて探そうと一度わざわざ山を降りて、車からスペアのメガネを取ってきた。そして、心当たりの場所を四つん這いになって探しているうちに日が暮れてきた、すでに2時間も経っていたのだ。翌日に社員2人に手伝ってもらい、クマデまで持ち込んで万全の体制で乗り込んだ、さすがに見つかるだろうと考えていたのだが、やはり何処にもない。


虎竹の里


それでなくても他の竹林とは違って下草もはえてない見通しのよい虎竹の林である。見つからないはずは無いのだが...とクマデで竹の落ち葉までかき分けてクタクタになって三人とも諦めかけていた所に山の職人が通りがかった。ちょうど上にある竹林で仕事をした帰り道だったが、自分達が汗だくになって見つけられない事を話すとヒョイと竹林に入るやいなや目当てのメガネを見つけ出してくれたのだ。


竹虎四代目(山岸義浩)


「竹以外の物があれば、ワシたちには即座に分かる」その言葉に感じ入って、あの時のキズがついたままのレンズを今も使い続けている。 


 


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