虎竹の里より今年最後のご挨拶、この一年ありがとうございました!

 


須崎市安和は四国の高知県高知市から更に西に向かって高速道路で40分ほど走った所にある静かな谷間の村です。地方と言われる地域の中でも時代に取り残されたような小さな集落ですが、この虎竹の里でしか成育しない不思議な虎斑竹があります。日本の竹が忘れられ、竹文化が次々と消えていく中で虎竹の里の果たす役割はますます大きくなっていると感じています。今年は誰も体験した事ないような一年であり、大きく変る節目の時でありました。変わって良い事も、そうでない事もあるものの竹虎は皆様のお陰で2020年の最後の日をこうして無事に迎えられています。本当にありがとうございました。来年は丑年、ゆっくりとでも立ち止まらず前進続ける年にします。



今年は楽しみにしていた世界竹会議台湾が開催できなかったので、せめて9月18日の「World Bamboo Day(世界竹の日)」には世界の竹人の皆さんに何か発信出来る事をしたいと思い青竹踏み体操を作って当日にYouTubeライブ配信しました。青竹踏みは竹虎が2000年から毎年地元大学生を中心として開催しているインターンシップで、当たり前の健康具としてどこのご家庭にもあると思っていたら、何と今の若い方々が青竹踏みを知らない事にショックを受けて普及に力を入れている製品です。


特に今年は新型コロナウィルスでステイホームが続いて運動不足の方も多いと思います。いつもの青竹踏みの使い方にプラスしてストレッチの要素を入れたリズミカルで楽しい体操を考案したのです。世界竹の日に世界中の竹を愛する皆様に、ご自宅で過ごされる皆様に竹で健康に、竹で元気になってもらいたいと願いをこめて竹虎社員一同で届けした事が今年の大きな思い出です。来年もこんな社員と共に、前を向いて竹のように真っ直ぐに、パワフルに進むだけです。




竹虎四代目、カレンダーについて語る

 
竹虎カレンダー2021


今年も残すところ今日と明日だけとなりました。コロナウィルスによって社会は大きく変化したと思いますが、それに従い自分たちの暮らしや仕事も予定されていたスケジュール全てが変わりました。変わって困った事、変わったからこそできるようになった事いろいろあってプラスなのかマイナスなのか恐らく「人間万事塞翁が馬」なのかも知れません。


さて、自分が大学四回生の時から続けている新年の写真付き年賀状ですけれど、2021年の年賀は少し事情があっていつもより郵便局さんに預けるのが遅く本日30日となっています。例年よりゆっくりなのでギリギリまで粘って出来るだけ年賀に手書きの言葉を入れようと思いお一人様づつの宛名を見ていました。そうすると、あれは今年の事だったか?去年の事だったのか?少しイレギュラーな一年だったせいか分からない事があります。確認のためスケジュール表を改めて見直してみてコロナ前とコロナ後とで明らかに意識や行動が変わっています。


相変わらず変わらないのは虎竹の里の竹と自分達の仕事です。来年のカレンダーは今年新しく登場して仲間入りした竹達を選んで掲載しています。大きく変わった世界で、やはり変わらない虎竹に少しホッとします。


青竹踏み体操


虎竹ショルダーバッグ


虎竹万年筆


虎竹網代弁当箱


虎竹ランドリーバスケット


虎竹スクエアバスケット


渡辺竹清作文庫




日本の竹文化の不思議

 
日置の箕、土佐箕


日本は南北に長く伸びていて北には流氷がやってくる大地、南にはサンゴ礁が広がる温かい島々のある世界でも稀な自然環境を持つ国です。それだけに世界トップクラスの森林国でもある樹木の種類も豊富な事で知られますが、竹の種類も多くて世界約1300種ある内の何と600種もあると言われるほど豊かな多様性に満ちています。そして、数千年に渡って人々の生活の中に常に寄り添い育まれた竹文化も地域ごとに異なる素材によって変化しながら現在に至っていますから知れば知る程不思議で面白く興味は尽きません。


農業に必要なは日本各地で様々なものが作られて来たので、それぞれの土地で身近にあった竹材や木材などを活用して作られています。西日本では竹材を使った網代編みの箕が多く編まれてきました。箕を研究して西日本33か所の産地を調べられた資料を見ても全てが網代編みなのです、ところが、そんな中で鹿児島日置の箕はゴザ目編みであり、普通あまり使われない蓬莱竹と桜皮が使われています。


箕職人


「薩長土肥」などと言う江戸末期の事を言わずとも鹿児島と高知は強い結びつきがあり竹職人の交流もありました。名残のひとつが高知全域でサツマと呼ばれる竹ざるで、網代編みの技術は元々鹿児島からの伝来です。そんな竹編みの技の大元ともいえる薩摩の地でゴザ目編み、それも南方系の蓬莱竹、桜皮、琵琶の木など、同じ目的に使う道具であるのに、この違いは何なのか不思議で仕方なかったのです。


肥かご、箕


だから、そっくりな竹細工が遠く離れた東北宮城県にあるのを知った時には驚きました。非常に特徴的な箕で美しい工芸品としても通用しそうな竹細工、しかし、何故?これほど遠く離れた地域で?同じような素材を使い作りも酷似ているのか?竹と日本人の遥か古より続く歴史とロマンを感じずにいられません。




感謝の気持ちしかありません、高知新聞夕刊が休刊しました

竹虎四代目(山岸義浩)


先日の25日(金)をもちまして地元で愛され続けてきた高知新聞夕刊が休刊となりました。夕刊は朝刊と違って紙面も少ない分だけ、その一日の事がギュッと凝縮されて掲載されていたようにも思いますし、朝刊にはないカジュアル感のようなものがあって好きでした。また夕日の中、各ご家庭をまわって配達する姿も良いものでした、何ともほのぼのした気持ちにさせてもらえた事があります。


地元新聞の一番の利点は全国紙では取り上げられる事のない地域密着の記事です。最終日にも高知市にあるスーパーが閉店するニュースがありました、街のランドマークとして40年近く親しまれたとありますけれど、昔はこのスーパーの前の道路を通らないと中心地に行けずとても馴染みのある場所のひとつです。あの懐かしい建物がなくなるのか...などと知ることができるのは高知新聞だけなのです。


日本オンラインショッピング大賞


高知新聞さんには、こうした地域に根差した情報として竹虎を何度も取り上げて頂いています。本当に感謝しかありませんが、特に夕刊には田舎者の自分がインターネットに取り組みはじめ苦労の連続だった頃にたまたま受賞させていただいた「日本オンラインショッピング大賞」の記事を裏一面カラーで載せてもらった思い出があり思い入れは人一倍なのです。


日本唯一の虎竹


平成15年といいますと2003年、今から17年も前の事ですが記事を見た内職のおばちゃんから、まるで自分の事のように嬉しそうな声で電話がかかって来た事は忘れられません。こうして高知新聞さんにも助けていただき、盛り立ててもらってきたお陰で今日まで何とか仕事を続けさせてもらえていると思います。夕刊は休刊となってしまいましたがご恩は虎竹の里のたちと共に忘れる事はないのです。




復刻した籐手提げ籠バッグ

復刻した籐手提げ籠


さて、本日は復刻した手提げ籠をご覧いただこうと思っています。手提げ籠バッグというのは買い物したものが入れやすいように口は大きくしたいので底編みから立ち上がりは垂直か、あるいは口部分になるに従い広がっている籠がほとんどです。ところが、この籠は珍しく口部分がしぼめられているためボディに独特の柔らかい丸みがあって何ともステキです。


復刻した籐手提げ籠バッグ


実は竹材ではなくて籐を使って編まれていますので微妙なカーブなども竹とは違う魅力があり思わず目が留まります。さて、これだけの秀逸な手提籠バッグなので一つ復刻してみたいと思うようになり籐編み職人さんにお願いしていました。復刻の場合、いつもの仕事と違うので当然に同じような形は編むことが出来ずに何個かの試作をせねばなりません。時間も何倍もかかりますが、ようやく編みあがって来たのが自分が左手に持っている白っぽい籠です。


あれ?違う色合いの籐編みにしたのか?と思われる方もいらっしゃるかも知れません。ところが、右手に持つ茶色がかったオリジナルの方も、元々はこのように白い籐だったのです、時間の経過と共に段々と色合いが濃くなり今の姿になっています。つまり、茶色の籐籠は随分と昔に編まれたもので、デザインもそうですが籐ヒゴを見てもかなりの年期を感じます。


根曲竹手提籠バッグ


この手提げ籠バッグは最近出番の多くなっている根曲竹で編まれた籠。左右の色の違いは別の竹素材かと思うほどですが、やはり経年変色によってこれだけの色合いの違いとなした。左手に持つ茶色の根曲竹は義理のお母さんが若い頃から愛用していた一つ...、この竹の経年変化の面白さ、時間職人の仕事については又ゆっくりと新春にお話しさせていただきます。


煤竹には数奇な運命の物語があります

煤竹菓子楊枝


新しく作られた煤竹菓子楊枝は、なかなかの出来栄えで人気です。和菓子にスッと刃が入りそうなナイフのようなデザインもいいですし、やはり何と言っても煤竹の自然な色合いと物語に魅了されてしまいます。


煤竹茶杓入れ


煤竹とは古民家の囲炉裏の煙で100年、200年と燻される事によって生まれます。茶褐色の色目は煙によって自然に出来たもので、縄目には色が着かずに薄く当時の竹の色合いを残した物もあります。このような茶杓入れ等にも使われますが、現在では囲炉裏のある家屋がありませんので、ますます貴重な素材となっていくのではないでしょうか。


渡辺竹清作煤竹パーティーバッグ


自分の30年ブログには良く登場いただく渡辺竹清先生が、かってニューヨークの有名宝石店T社に納められていた細かい網代編みのパーティーバッグも煤竹でした。竹細工は通常3年から4年経った素材で編まれますので100年以上経過した竹の扱いは難しく、自ずと厳選されます。


煤竹菓子楊枝


煤竹には物語があります。それぞれの竹が長い間、そのお家の人々を見守って来たのです。どこかで煤竹に出会う事があれば、そんな遠い昔から続いてきて今、自分の手元にある煤竹の数奇な運命に思いをはせるのも良いかも知れません。




孟宗竹の竹素材ひとつ

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「竹を割った性格」などという言葉もあるくらい竹は縦に割りやすいので、ご存じ無い方がこのような割竹を見ると何という事もないかも知れません。ところが、この孟宗竹の割竹ひとつとっても割る職人によって技の熟練度は手に取るように分かるものです。


孟宗竹


孟宗竹は日本最大級の大きな竹なので長くて身も厚く、重量もあり伐竹するのも加工するのも実はかなり大変です。東北の一部をのぞけば日本国中どこにでもあって、もっと活用されても良さそうなものなのに高知では竹籠など一部に使われているものの多くが硬さゆえに敬遠され編組細工などにも使われません。


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しかし、この割竹の厚み魅力です。虎竹は淡竹の仲間なので厚みが少なく製品化に苦慮する事が多いので正直この断面だけでも惚れ惚れして暫く手放せなかったほどです。


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それにしても綺麗な仕事です、扱いの難しい孟宗竹を安定して大量にこのように加工できる工場がいつまでも残っていける日本であるように自分の出来る事は無限にあります。


籐巻茶碗籠の作り方で「竹」を知ってほしい

 
茶碗籠


いつもお話しさせて頂くように、茶碗籠には小さい頃からの温かな懐かしい思い出があり数ある竹細工の中でも特別です。いえもっと言いますと茶碗籠だけでなく、その好きな場面にあった平らな竹ざるであったり、いつもは洗濯用として使っていた籠だったり、最後に何も干すものが無くなれば手近にあった簾をひろげていたりしていましたので、そんな生活の中で当たり前にあった「竹」そのものに愛着があるのだと思います。もちろん当時は竹材だけでなくメゴ笹といった笹類、シダ、カズラ、そして柳など自然素材で編まれた籠は生活道具として家中にありました。


竹椀籠


ところが、先日当社にお越しになられたご年配のお客様とお話しをしていても、やはり暮らしてきた土地や環境によって竹などまったくご存じ無い方も当然ながらおられます。ましてや若い世代の皆様にとっては未知の領域(笑)かも知れないと最近改めて感じます。これからの皆様にも広く竹をお伝えしていくには、竹が細く割れて、柔軟性に富む素材という事、耐久性があるからこそ昔から様々な場面で活躍する道具として愛用されてきた事を知っていただくには製造される様子をご覧いただく事は、とても大事だと思っています。




虎竹スクエアランチョンマットが新登場です

 
虎竹スクエアランチョンマット


虎竹四ツ目編みランチョンマットができました、独特の虎模様が、いつもと変わらない毎日の食卓でも、特別な日のキッチンでも楽しく彩ってくれること間違いありません。日本唯一の虎竹の伐採は、いよいよ来月末で終了しますけれど今年も虎竹の色づきはやはり芳しくありません。原因は温暖化によるものなので自分達がどうするというものではなく大きな自然の営みなので仕方ありませんが、そんな数すくない竹材の中からやりくりして厳選しながら製作を続けています。


虎竹スクエアバスケット


虎竹ランチョンマットは、今年製作した虎竹スクエアバスケットをお使いいただくお客様からのリクエストから生まれました。箱型のものばかりに目をとられていましたけれど、底編み部分はまさにランチョンマットそのものなのです。


虎竹スクエアランチョンマット


虎竹の色合いは食材をグッと引き立てます、使われる方のお好みや食事内容によって元々製品化されています白竹タイプもございますのでお選びいただきご愛用いただきたいと思っています。


虎竹スクエアランチョンマット


「虎竹のある暮らし」が自分達の経営理念です、自然素材の竹がひとつそこにあるだけで変わる世界を今年もお届けしてきました。2021年も、もちろん竹のように真っ直ぐに進んでいくだけです。




お一人様脱衣籠(ランドリーバスケット)・竹籠の作り方

 
お一人様ランドリーバスケット


「歌は世に連れ、人に連れ」という言葉がありますけれど、人の暮らしの中でご愛用いただく竹細工も人の生活スタイルによって変わっていくのは当然の事です。竹虎には竹編みのランドリーバスケットなどもいくつかありますが、次世代脱衣籠などと言って今年の2月に皆様にYouTube動画にてご紹介させていただいたお一人様の脱衣籠という製品があります。




スタイリッシュな形も良いですし、中に市販されているポリエチレン素材のランドーバスケットでちょうど内側に入るサイズにしたのも好評の理由かも知れません。


お一人様ランドリーバスケット


「お一人様」とうたっていますようにお一人暮らしの方でもジャマにならずお洒落なインテリアにも馴染むような作りになっているこの籠の紹介を動画でしていますので今度は、竹職人の手によってどんな風に編まれているのかご覧いただきたいと思います。




孟宗竹の湯抜き加工

 
孟宗竹


大きな孟宗竹がトラックに積み込まれて運ばれてきました、竹の加工場はどこの地方に行っても長い竹材を置くのに困らない広い敷地があります。土場に沢山積み上げられている竹は竹林から伐り出されたばかりで、まだ多くの方が見慣れた自然そのままの「竹」です。


極太青竹ざる


ところが、その自然そのままの竹材を使う製品は、青物細工と呼ばれる青々とした竹そのままに編み込んでいく籠やざるの他にはあまり多くはありません。


青竹枝折戸


お正月前のこの時期には青竹で庭垣や枝折戸を設える方もおられるので、真竹(青竹)が工場にあると季節を感じますが、それくらい日頃は常時青竹があるという事はありません。そしたら青竹酒器などは別に元日でなくとも注文があるのにどうするのか?と疑問に思われるかも知れませんけれど、実はその都度竹林に行き納品日にあわせて伐採しています。青竹は伐採すると切り口から色がどんどんと褪せていきます、その青さを味わうのは一時の贅沢なもの。だから青竹盃などは、料理屋さんで出された場合に使ったものはお持ち帰りしても結構ですよと言われるのです。


竹材湯抜き釜


さて、そこで青竹では日持ちしない竹材を長く使うために必ずする加工が油抜きです。真竹や孟宗竹でもガスの火を使う火抜きという方法もあるものの、多くは湯抜きと言われる熱湯を使う方法が主流です。細長い円柱形の釜を斜めに設置して作られる湯抜き釜は、数年前までは竹虎ではも使っていましたので非常に馴染みのあるものです。


竹湯抜き釜炎


湯抜き加工をするのは冬の寒い時期、お湯を真っ暗なうちから沸かしはじめて早朝に湯気が立ち昇っている竹加工場が竹虎でも冬の風物詩の一つでした。


竹端材


都合の良い事に竹工場では沢山の竹端材ができますので、これらが燃料となりお湯を沸かします。


竹工場煙突


竹材加工


長い煙突に長い竹材。油抜き加工された竹材はまるでお湯につかってサッパリと垢を落としたように男前になって出てきます。真竹など、あの青さが湯上りには全く違う黄色い色合いになり、さらに冬の天日に当てて美しい乳白色に変わります。太陽に晒すので白竹の事を晒竹(さらしだけ)と呼ぶのです。


今回のYouTube動画では珍しい日本最大級の孟宗竹の湯抜き加工をご紹介しています。




虎竹スツールリニューアル

 
虎竹スツール


虎竹スツールがリニューアルしました。まず見た目で一番違うところはスツール中央に開いていた空洞部分に、かなりしっかりとした竹ヒゴが穴を塞ぐかのように飛び出して重なっている事です。これは竹スツール開発から今も続く耐久性へのあくなき挑戦と進化の賜物、より強く、より加重に耐えられるようにと職人は常に工夫を重ねているのです。


虎竹スツール


虎竹スツールを内側から覗くと新しい編み目の影が見えますが、実は大きな変化は見えない部分にあるのです。以前は空洞だったスツール本体部分に、まるで筋交いの役割のような竹編みが搭載されて強度は数段増しています。


虎竹スツール


そもそも一本一本の竹ヒゴが以前より幅が広く厚みも取っていて座ってみてもかなり堅牢な感触。最大限の負荷がかかる、家具としての竹編みの使用に攻め続けている職人に敬意を感じずにいられません。


野菜が安い今だからこそ、干し野菜をオススメします!

 
干し野菜


NHKのウェブニュースで野菜が安いと報道されています、何といつもの半値と言われていますので消費者の立場としては嬉しいのですが知り合いの農家さんの事を思うと複雑な気持ちになってきます。気候が良くて豊作だったもののコロナウィルスで飲食店向けの消費が落ち込んでいることが原因との事です。そこで、こんな時こそ野菜生産者を応援するという意味でも家庭で沢山野菜を食することを考えると高知などでは普通に家庭で作ってきた干し野菜にも注目すると良いのではないかと続いています。


エビラ


エビラは元々は養蚕の盛んな頃にカイコ棚として使われていたものが土用干しや干し野菜に非常に便利という事で今では多くの愛用者がいる道具ですが、これも地元では普通の生活具だったものなのです。木枠には紐を通す穴を開けていますから軒先やベランダなどに吊るして使う事もできるのです。


網代編み竹ざる


先日、新しく仲間入りした網代底平ざるなども干し野菜づくりには活躍します。初めての方などで50センチサイズではちょっと大きいという方も、40センチサイズでしたら手頃なで使い勝手が良いかと思います。


メゴ笹ざる


干し野菜は素材にもよりますが冷蔵庫で5日ほど保存でき、冷凍庫なら半干しでも1週間、しっかり乾燥させたものなら1ヶ月は日持ちします、その際は密閉できる容器や袋に入れて保存してください。


竹虎四代目(山岸義浩)、竹ざる


メゴ笹の平籠でも二重巻きの竹ざるでも、とにかく竹編みは通気性がよく野菜など乾燥させるには最適。エビラのような角かごでなくても、本当に小さな竹ざるであっても簡単、お手軽に野菜を長期保存できるように干すことができます。竹虎には干し野菜の作り方(レシピ)のページもありますのでこの機会に是非ご覧ください!干した野菜は食材を長期保存できて無駄にすることがないだけでなく「野菜のうまみが凝縮」「味が濃い」「食材の中まで味が染み込む」など感想を話してくれています!美味しさが増していますから良い事づくめなのです。


昔からあった四ツ目編みのエビラ籠を復刻しました(笑)。干し野菜にも最適の竹細工がどのように作られるのか、職人の流れるような圧巻の手さばきをYouTube動画にしています。お時間ありましたらご覧ください。




竹炭ダイヤ籠について

竹炭ダイヤ籠


竹は数千年に渡って衣食住の様々なシーンで人の暮らしに役立ち続けてきました。そこで「笑」という漢字にも竹が使われていると言うのが自分の持論なのですが、近年になって燃料という事以外に竹炭が重用されるようになってきています。昔ながらの土窯を竹炭専用に改良した大型窯で高温で焼き上げるのは主に飲料水用の最高級竹炭です、水道水が美味しいミネラルウォーターになると人気だったり炊飯用としてお使いいただいたり、竹炭も用途が多岐に渡ります。


400度くらいの低温で焼かれたものは消臭用竹炭として、ちょうど今頃の寒くて閉め切ったご自宅のイヤなニオイ対策として使われる事の多い竹炭もあります。この竹炭ダイヤ籠は、そんな竹炭生活を助けるために専用に編むことにした竹籠なのです。消臭用として活用いただく竹炭を部屋に置く時に、和洋どんなインテリアも似合うように考えて製作しました。


籠表皮


竹炭を入れるから籠の色合いは当然黒が良いと思いました、そこでまず竹ヒゴの状態で黒染します。黒染した竹ヒゴで籠を編んでから再度黒く染め上げますので黒さが深まり、仮に竹ヒゴがズレた場合にも下地の色合いがのぞくことはなく、興ざめすることを防ぐのです。


籠力竹


底にはしっかりと力竹を入れてあります、サイズ的に2キロの竹炭(バラ)をゆとりを持って入られますけれど、もちろん竹炭用としてだけでなくアイデア次第で楽しくお使いただける黒染籠です。


マガジンラック


こんな感じで新聞や雑誌を入れるリビング籠としてご愛用いただくとお洒落です(笑)。


角籠


形も丸型と角型の二種類用意しました、置き場所やお好みでご自由にお選びいただければと思います。


竹炭籠力竹


角籠の方にも幅の広いしっかりとした力竹を入れています。この竹籠を編むのは若い頃から竹細工職人として活動をはじめ、子供三人を育て上げた頼もしいお母さんでもあります。女性ならではの繊細さに加えて、しっかりとした作りに温もりを感じるのはそのせいかも知れません。




虎竹四ツ目弁当箱、雑誌サライ掲載用に製作しました

竹虎四代目(山岸義浩)、サライ掲載


雑誌「サライ」さんから連絡を頂いたのは初夏の頃か、もしかしたらもっと前だったかも知れません。あまりハッキリとしていないのは、人気雑誌での通販掲載という有難いご提案ではありましたものの近年このような大手様とのお付き合いは、自分達のような田舎の小さな会社では少し無理があるように感じて全てお断りしてきていたためです。


サライ、メイドイン高知の逸品


掲載させて頂く事を決めたのは、熱心に何度もご連絡を頂戴いただいた事もありますが、今回が「メイド・イン高知の逸品」として地元高知特集と知ったからでした。自分達は高知の自然の中で育まれた、この土地ならではの虎竹と共に100年歩ませてもらっていますので地元を盛り上げる本への参加なら是非出来る事はさせて欲しいと思いました。


竹虎サライ掲載記事


コロナ禍にあってもライターの方含めて東京から数名で取材にお越しれさるという姿勢にも、現地の本当の雰囲気を伝えたいという熱を感じました。実は自分自身も毎号拝読しているような面白い内容は、こうして手間暇かけているからこそなのです。


サライ高知新聞掲載


手に取ってページをめくると、このお正月用に竹虎ロゴマーク入りの真っ赤な旗作りをお願いしたばかりの三谷染工場さんも載っています!さらに読み進めていきますと掲載されているのは、フラフ、宝石珊瑚、土佐打刃物、土佐和紙、土佐硯、組子細工、土佐古代塗、尾戸焼など...もう30年近くにもなるでしょうか?「高知の物産展」というようなタイトルで全国のデパート催事にお邪魔していた頃に馴染みだった工芸品ばかり、当時を思い出して懐かしくなります。


虎竹四ツ目弁当箱


今回はサライ掲載用に虎竹四ツ目弁当箱を特別に製作しました。虎竹スクエアバスケットを作った時からランチボックスの構想はありましたが若干無理をしながら(笑)前倒しで形にして掲載頂きました。こちらの四ツ目弁当箱は今のところサライさんでしかお求めいただけませんので是非ご利用ください。




竹林から戻ってきたメガネ

竹虎四代目愛用のメガネ


もう5、6年前の話になるが竹林でメガネを失くした、すぐに見つかると思って歩き回ってみたが分からない。買ったばりのお気に入りの一本なので本腰入れて探そうと一度わざわざ山を降りて、車からスペアのメガネを取ってきた。そして、心当たりの場所を四つん這いになって探しているうちに日が暮れてきた、すでに2時間も経っていたのだ。翌日に社員2人に手伝ってもらい、クマデまで持ち込んで万全の体制で乗り込んだ、さすがに見つかるだろうと考えていたのだが、やはり何処にもない。


虎竹の里


それでなくても他の竹林とは違って下草もはえてない見通しのよい虎竹の林である。見つからないはずは無いのだが...とクマデで竹の落ち葉までかき分けてクタクタになって三人とも諦めかけていた所に山の職人が通りがかった。ちょうど上にある竹林で仕事をした帰り道だったが、自分達が汗だくになって見つけられない事を話すとヒョイと竹林に入るやいなや目当てのメガネを見つけ出してくれたのだ。


竹虎四代目(山岸義浩)


「竹以外の物があれば、ワシたちには即座に分かる」その言葉に感じ入って、あの時のキズがついたままのレンズを今も使い続けている。 


 


土佐のフラフ、三谷染工場さんで竹虎ロゴマークを染め上げてもらう

 
フラフ、三谷染工場


フラフをご存知でしょうか?高知ではお馴染みの色鮮やかな染めの旗の事です。由来はオランダ語ともフラッグとも聞いてますが、とにかくここ高知県土佐山田町は他の町とはちょっと様子が違うのです。田園風景の続く中を走ってきて、ひとつ裏通りの細い通りに入ると目が覚めるような色鮮やかな、のぼり旗や大型の旗フラフがはためいて賑やかなのです。


土佐山田、三谷染工場


ちょっと不思議な華やかさを感じながら親子で染め職人をされている三谷染工場さんにやって来ました。実は新春用に竹虎のロゴマーク入りの旗を設えたいと色々考えあぐねてましたが、高知で旗と言えフラフしかありません。


フラフ、三谷染工場


明治35年といいますから竹虎と同じように100年続く歴史ある会社様です、これだけ有名な地元の染め物なのに実は仕事の様子を拝見させていただくのは初めてでした。


フラフ、三谷染工場


子供の誕生を祝うだけでなく、農作業の合間に休むための日除けや大きな風呂敷としても使われてきた実用性もあり、とにかく手仕事のぬくもりが伝わる地域の工芸品なのです。


竹虎四代目(山岸義浩)、三谷染工場


さて、どんな風に仕上がって2021年をどう彩ってくれるのか。楽しみです。




スマホ首・ストレートネック改善の竹首枕の作り方

スマホ首に竹首枕


田舎と違って公共交通機関の発達している都会では電車やバスに乗る機会も多いせいか乗車中や待ち時間にスマートフォンをのぞき込む方を多くみかけます。乗り込んだ車両のほとんどの方がスマホ片手に指を動かしたり、イヤホンで何か音楽を聴いたりしているのは普通の事ですが、先日は信号で停車した隣の車がドライバー以外は皆がうつ向いてスマホをいじっていたのには少し違和感を覚えました。


まあ、それくらい当たり前に皆様が使っているという事ですけれど、それに伴ってスマホ首とかストレートネック、あるいはクレーンネックなどと呼ばれる症状が増えてきているようです。本来自然な曲りのある首のカーブが真っ直ぐになってしまい肩こりや頭痛の原因になるといいます、そこで竹の曲りを活用した竹首枕の登場です!この使い方はYouTube動画にしていますので、ご関心のある方はご覧ください。




竹首まくら炭化釜


竹首枕に使う竹は日本最大級の孟宗竹という種類の竹で直径が太く、身の厚いのが特徴です。天然の竹はそれぞれ大きさや性質も違いますので熟練の職人が厳選したものを炭化釜に入れ140度の高温で約30分間熱処理ましす。竹内部の空気が膨張して割れないように節には穴を開けています。


竹首まくら炭化加工


釜から出したばかりの竹材から湯気が立ち上ります、こうやって蒸し焼き状態にして余分な油分を取り除き防虫、防カビ効果の高い竹材にしているのです。


ストレートネック竹炭首枕材料の孟宗竹


竹首まくら素材


炭化した孟宗竹の素材から表皮を削り塗装と磨きを3回も繰り返して竹首枕は仕上げられます。


竹首まくら塗装


昔から頭寒足熱とは頭部を冷やして足を温めることが健康の基本と良く耳にしていました。竹のヒンヤリした心地よい感触は枕にも最適なのです。




黒竹箸箱と竹箸セットの刻印

 
黒竹箸箱


黒竹箸箱と竹箸のセットがあります。黒竹箸箱というのは黒竹を上蓋部分に使い、本体は竹集成材をくり抜いて製作しているものです。この本体部分にはレーザー刻印ができるのでメッセージを入れてギフトとしてお使いの方も多いです。


携帯竹箸


こうして箸箱を並べて上蓋を見てみますと、同じ黒竹でも自然の柄をそのまま活かしているだけに色合いは様々です。


名入れ箸、マイ箸


お客様からのお問合せで箸箱ばかりではなく、竹箸のほうにも刻印してお届けする事も多くなりました。黒竹は真竹や淡竹(はちく)から比べるとかなり細身の竹、只今伐採のシーズンとなっている竹林の様子をYouTube動画でご覧いただけます。




竹炭の枕の音

竹炭枕


睡眠は健康の基本なので寝具選びは大切です。皆様もご自身にあったお好みのベッドやお布団、毛布などをお使いの事だと思います。寝ているのであまり記憶もありませんけれど(笑)考えてみれば毎日毎日、一日の内の3分の1を過ごしているのです。だから枕の合う、合わないは結構真剣な問題だと言えます。

 
竹炭粒


自分は元々寝つきが物凄く良くて、この30年ブログでは何度かお話しさせてもらっているように高知龍馬空港から離陸するまでにグーグー寝てしまいゴトンと音がしたので離陸したのかな?と思って目を開けたら羽田空港だった...というような事はしょっちゅうです。しかし、そんな自分でも竹炭枕をご愛用のお客様から良く寝られるようになった、寝つきが良くなったとお声を頂戴しますので一度試してみようと思い使ってみらた最後、あれっ?結構いい感じだなあ...朝起きた時いつもよりスッキリ...熟睡できているんだろうか?そんな風に思いながら数年使って手放せなくなっています。


竹林


土窯で焼き上げた竹炭粒が100%で何と3キロも入っていますので頭をのせた時に竹炭同士がこすれてジャリジャリと音がします。寝返りを打っても同じように音がします。この音が気になるという方もごくまれにおられるのですが、自分など音がしているなあ...思った次の瞬間には朝なのです(笑)。竹林のやさしく心地よい風を毎晩感じています。




日本唯一の虎竹アーマー登壇!高知西高校グローカル探究「NO BAMBOO NO LIFE」

竹虎四代目、山岸義浩


日本唯一の虎竹アーマー装着で高知西高校グローカル探究の授業に登壇させて頂きました!もちろん最初からこのような格好で若い皆様の前に出ようなどと思っていたわけではありません。高校生の反応は何となく分かっていました、自分だって学生の頃に知らない大人がこんな奇抜な格好で出てきたらかなり引いてしまいます。


竹虎四代目、虎竹アーマー


しかし学生の方に対して毎回お話しさせていただくテーマは「NO BAMBOO NO LIFE」。竹のない生き方など無いと言うのであれば、これも一つの分かりやすい伝え方かも知れないと思ったのです。


虎竹アーマー楽屋


ところが、自分でやると決めたものの虎竹アーマーで学生服の方々を前にするとなると普段より何やら緊張します。サプライズで出ていくために、ずっとステージ横の控室にいるとドキドキしてきました(笑)。


虎竹アーマー講演


今年はコロナウィルスでマスクをせねばなりませんけれど、マスクの一番ダメなところは相手の表情が分かりづらい事です。前にお話ししていると内容が伝わっているのか?いないのか?結構よく分かるものですが学生の方々の反応がいまひとつ掴めません。


竹虎四代目(山岸義浩)


興味のあるジャンルのお話しではなかったかも知れませんが、いつものように田舎の小さな自分達の会社が、どうやって地域資源の虎竹を県外のお客様のお手元に届けているのかをお話しします。


竹虎四代目(山岸義浩)


質問をさせてもらうと、さすがに高校生らしいしっかりした発言をされます。虎竹の話も思ったより熱心に聞いてくれているようで安心しました。


高知西高校グローカル探究「NO BAMBOO NO LIFE」

高知西高校グローカル探究「NO BAMBOO NO LIFE」


青竹踏み体操


実は今回は9月18日の世界竹の日(World Bamboo Day)にYouTubeでライブ配信もした青竹踏み体操を披露させても頂きました。この日の事を少しでも覚えておいてもらって、将来何かの機会に思い出してもらえると笑顔で踊ってれた社員も喜びます。




リビングで役立つ虎竹スクエアバスケット

 
虎竹スクエアバスケット、籠


長い間、このような角籠を虎竹で作りたいと思ってきました。今年はコロナウィルスによって過去になかったような一年となりましたけれど全てがマイナスばかりでもなく、だからこそ今まで出来なかった物が生み出される事になったのです。


虎竹スクエアバスケット、竹籠


スクエアバスケットは虎竹模様が内側にくるように編んでいます。縦方向に立ち上がる虎竹ヒゴは、必然的に籠の外側面に表皮内側の白っぽい竹肌が見えることになりますので横方向の虎竹ヒゴは反対に外側面に虎模様がくるようにして竹編みの色の面白さを表現しました。


虎竹スクエアバスケット、竹かご


リビングや脱衣場でも使えるようなサイズですので小さな持ち手を付けることによって持ち運びにも数段使いやすくなっています。


虎竹スクエアバスケット、かご


虎竹スクエアバスケット、竹籠


リビングや書斎でマガジンラックとしてお使いになられるのはいかがでしょうか?


虎竹スクエアバスケット、籠


今の所、スクエアバスケットには長角と四角の二種類の形があります。来年はもう少し違った形やサイズも作って仲間を増やせる一年にします。




「こんな年賀状はいらない。」竹虎年賀状2021年が届く!

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竹虎カレンダープレゼントのお知らせを昨日の30年ブログでさせて頂きました。更に只今竹虎では竹虎四代目の年賀状企画も開始しました。これは、今月20日までに竹虎ウェブサイトで3300円(税込)以上のお買い物していただいた皆様から抽選で221名様に、何と1985年から35年間に渡って続いている竹虎四代目の新春挨拶状をお届けするというものです。今年の年賀はスペインはビトリアでのボックスカートレースの様子をハガキにしておりました。来年は一体どんなものなのかっ!?「こんな年賀状はいらない。」などと言わず、是非楽しみにしてもらいたいものです(笑)。


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来年は丑年...残念ながら、まだお教えすることは出来ませんけれど今年も写真界で大活躍されているカメラマンのミナモトタダユキさんがわざわざ虎竹の里までお越しいただいて撮影してくれました。この20年間に渡って竹虎ウェブサイトで使用している多くの画像は自分が撮っていますので竹の写真については若干分かっているつもりでいました。しかし、さすがに今回は本物の写真家との違いをまざまざと感じています、これが人を魅了する画像かと思いました。何年か撮ってもらってようやく偉大さを知る事になった年賀状は、お正月早々にトップページでも公開しますのでお楽しみに!


竹虎カレンダー2021年、プレゼント企画

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竹虎では、毎年その一年を振り返りながらカレンダー作りをしています。今年は特にコロナウィルスのためかいつもの年より更に早く毎月が過ぎ去り師走に突入したように感じています(笑)。何もしていなかった、出来ていなかった...それは間違いありませんけれど落ち着いて振り返ると新しく登場させた竹細工があり、新しい試みがあり、やはり12ヵ月の重みを少しは感じることができるのです。




そんな竹虎カレンダー2021を竹虎ウェブサイトでお買い物をして下さった皆様に荷物と一緒にお届けさせて頂いております。今月12月末まで3300円(税別)以上のお買い物の方、先着2021名様限定となっています、まだまだカレンダーは残っていますので何卒よろしくお願いいたします。


竹虎の「鬼滅の刃」

鬼簾


「鬼滅の刃」は少年ジャンプに連載され、映画も大ヒットしていますのでご覧になられた方も多いかと思います。主人公の竈門炭治郎をはじめ鬼殺隊の剣士が恐ろしい悪鬼と戦う物語ですが、実は何を隠そう竹虎にも例年この季節になると現われる「鬼」がいるのです。その名は鬼簾、お正月料理の伊達巻卵用として欠かせない竹のキッチン道具です。


竹製鬼おろし


そして、もうひとつが年がら年中出現して大活躍している「鬼おろし」ギザギザの歯で大根はおろか、人参、玉ねぎ、リンゴなど兎に角なんでも美味しくシャキシャキに擦りおろす達人なのです。YouTube動画では今までの普通の大根おろしとの違いが良くお分かりいただけるようにしています、よろしければご覧ください。




冬の温泉籠

 
温泉籠


今日は天気も良くてサンサンと太陽が輝いて気温が上がり、部屋の窓を開けないと居られなかった高知ではありますが、朝晩はさすがに暖房が必要なくらい寒くなってきました。確実に冬の訪れを感じるこの頃、いよいよ温泉が嬉しい季節です。


温泉籠


温泉地で見かける温泉籠は昔ながらの青竹の籠もあれば、女性に好まれる繊細な白竹編みの籠もあります。竹虎でご紹介している「一生もの、苺籠」も温泉籠にピッタリなのでお使いになられる方もおられるようです。


根曲竹手提げ籠


温泉に行く機会はあまりないものの、小振りな竹籠が便利なのは毎日のように使っているのでよく知っています。軽く邪魔にならないので多用している根曲竹の手提げ籠バッグが預けてあった職人さんから帰ってくるとの事で心待ちにしています。




YouTube再生回数100万回突破!日本唯一の虎竹玉袖垣の作り方

虎竹袖垣


「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んず可からず」と漢詩にある事を教わったのは中学生の時でした。その頃は全く分からなかったものの今では時の過ぎゆく早さは身に染みています(笑)。特に今年はコロナウィルスのためか予定が随分とキャンセルになり平坦な毎日が慌ただしく過ぎ去って行った印象です。


虎竹枝折戸


そんな中、春先から取り組んできたYouTube動画には少しづつチャンネル登録者の方も増えて来てきています。もちろん、まだまだこれからの段階ではありますが皆様のお陰で段々と手ごたえも感じており竹製品や竹細工への関心がこうやって広がっていけば面白いので手綱をゆるめる事はありません。

 
虎竹光悦寺垣


世界竹会議メキシコの際に会場であるハラパの街を竹トラッカーで疾走するFB動画が再生回数100万回を超えた事が一度だけありました。ところがYouTubeでも今回初めて100万回を突破する動画が遂に登場しました!しかも1時間もの長い長い動画にもかかわらず3人に一人の方が最後までご覧いただいているという結果になっているのが驚きです。これは少なからず自分達自身の自信にもなっています、竹の可能性を信じていないのは実は自分ではないか?とさえ思えてくるのです。今年も残すところ後1ヵ月、大いなる応援の声に背中を押していただきながら「NO BAMBOO NO LIFE」の道は続きます。