四ツ目編みの竹籠は数多くありますけれど、こうしてクギ留めで仕上げていくものは珍しいです。熱を加えて直角に曲げた竹フレームを組み合わせて角籠を作っていきます。昔の工芸作家の作品で、もっと幅の広い竹ヒゴを使った美しい籠があったのを思い出します。
現代では竹材や価格など容易ではなくなりつつある中での製作ですが、クギ留めも場合によっては面白いなと感じます。
熟練の竹職人が少なくなり美しい竹細工だけでなく、このような三枚組だったり四枚組の竹籠を国産で見る機会は少なくなりましたので、形や大きさにバリエーションのできそうなクギ留め四ツ目籠には、それだけでワクワクします。
こうして見ていると、ああも使いたい、こうも使いたい...。竹虎のお客様同様に自分も妄想して楽しんでいます(笑)。
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