石見銀山には今まで三回お伺いした事がある。はじめて何も分からず訪ねて行った時に丁寧に対応していただいたのが松場登美さんだった。二階にまで案内していただき銀山の事や城跡のお話しなども色々と聞かせてもらった。世界遺産に登録される前だったからか歩く人もまばらで本当に静かな落ち着いた街並にいつまでも居たい気持ちになっていた。
過疎という意味では同じ虎竹の里の山を歩くと今では植林されていたり雑木林になっていたり、もちろん虎竹の林になっている山々には段々畑の痕跡が残る。ずっと昔は焼け坂の頂上付近まで耕して芋が植えられていたとも聞くが、その労力たるや恐るべしだ。しかし、こうやって先人はこの地で生きてきた。
今年も沢山の若竹が生えた、この地域にしか成育しない不思議な虎竹たち。石見銀山にも負けない地域力をどうしていくのか?日めくりになっている松場登美さんのカレンダーは、毎日問いかけてくる。
コメントする