今回の大型台風10号の勢力は非常に強力で、今までに無いような被害が予想されるという事で早めの避難をされた方も多かったと思います。このような嵐の度に小さい頃に停電した真っ暗な部屋で家族寄り添って過ごした時の事を思い出します。そして昨夜は激しく雨戸を叩く風雨の中で先日に上空から見た極端に曲がった川の姿が目に浮かんできました。
あの急な角度で曲がった川岸には竹が植えられています。竹の根は縦横無尽に伸びて、しっかりと土を掴み天然の鉄筋コンクリートとも言われるほどなのです。土木工事が発達した今でも各地の川岸には竹林が広がっています。虎竹の里のすぐ近く、ニホンカワウソが最後までいた日頃は美しい流れの新荘川も、このような時には自然の猛威と言うものでしょうか、身のすくむような恐ろしい轟音と姿を見せつけます。だから、川岸には何か所にも渡ってこのような竹林が広がっているのです。
日頃は何とも思わない竹ですが特に高知のような温かい地域では南方系の株立ちの蓬莱竹がズラリと並んで植えられています。株立ちのバンブー類の竹は根が広がらないので、隣接して畑や水田がある地域では特に重宝されてきました。
衣食住とすべてに関わって役立ってきた竹。「地震の時には竹林に逃げろ」幼い頃から教わってきたように人命や財産を守る防災面でも大きな役割を担い続けています。
「蝸牛」という冊子に竹が特集されました、そこで竹の防災についてもお話しさせていただきましたので興味のある方はYouTube動画をご覧ください。
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