ずっと心待ちしていた竹ざるが編み上がってきた、これだけ青々とした真竹だと本当に美しい。
横編みの浅い竹ざるで出来の良いものはかなり少ないが、これはとても綺麗に編まれている。
カマボコというよりV字型に取った竹ヒゴを見ていると、1本づつヒゴを引く姿が思い浮かんできた。
少し広めの磨きの縁巻がいい、笑みがこぼれる。
青物を編む方の中には竹の青さにこだわる方がいる、いつだったか「青いうちでないと売れない」と聞いた事もある。しかし竹の良さはそんな一時の事ではない、お客様の意識から変えないといけないのだ。磨きの縁巻と表皮のついた編み込みは、これから時間をかけて微妙に異なった変色をしていく。30年後、こうして見た姿が一番好きだ。そう、このブログが終わる頃もう一度登場させたい。
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