またシビレル竹籠に出会いました。籠の中央に何やら籐で出来た突起物があって、これは一体持ち手なのか?それとも飾りなのか?見たこともない形に意図が分かりかねてしまいそうです。
しかし、少し竹細工に詳しい方ならピンとくるはず!そうです50年前には多くのお父さん方にお使いいただいていたと言う竹製オーバーナイターなのです。現在、竹虎でご紹介している右手に持っているオーバーナイターと比べると大きさはこんなにも違います!色合いも全く別物のように異なっているのですが、実は染めたわけではありません。
元々は同じように真っ白い晒の竹で編んだものが50年のという月日を重ねてこのような飴色の渋い色合いに成長しているのです。あの白い竹が、こんな色になるのか...!?にわかに信じられないかも知れませんが、これが時間職人の技。
また、これだけの大きさですから太い竹ヒゴでガッシリと堅牢に作られた編み込みも魅力的です。長い年月をほんの少しも感じさせない匠の技術にも感じ入ります。
これだけけのサイズなら身の周りの小物だけでなくて、衣服や書類、セカンドバッグなど次の日に持っていかねばならない一揃えを用意できそうです。
それにしても籐持ち手も素晴らしい、手に当たる感触、握りやすさもありますけれど兎に角デザインがいい。そのままインテリアにもなりそうな、まさに「用の美」を体現したような竹籠です。
コメントする