虎竹を四ツ目編みした巾着籠を数年前より作っていましたけれど、底編み部分だけを小物入れにされたいというお客様からのお問い合わせもあり四角籠での商品化をしていました。色々なサイズ展開をしたら面白いと思って、まずA4サイズが入る書類籠や衣装籠などにも使っていただけそうな大きな籠から取り組むことにしたのです。
衣装籠と聞きましても、あまり耳慣れない若い方々もおられるかも知れません。一番分かりやすいのは旅館さんなどで浴衣やタオルを入れてあるもので衣装盆と呼ばれる木製のものなどもあります。
巾着籠は虎竹模様が外側に見えるように編んでいます。実はその後に四ツ目編み小物籠として製作した籠もすべて外側に虎竹模様がでるようにしています。
ところが、せっかくの虎模様が見えなくなることから今後の籠はすべて内側に虎模様が来るようにしました。竹ヒゴがL字型に曲り立ち上がっていますが、このあたりの熱したコテを当てて曲げていく工程は動画でも詳しくご覧いただけます。
普通なら「虎竹四ツ目衣装籠」と呼ぶところを「スクエアバスケット」と名付けていますのはシンプルでモダンな竹籠に仕上げで今の暮らしの中でお使いいただきいたという思いを込めてのネーミングです。
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