今年は何度か筍を食されましたでしょうか?一般的に筍と言いますと日本最大級の大きさである孟宗竹の筍を事を指していう事が多いと思います。全国各地に筍狩りができる観光用竹林がありますけれど孟宗竹以外は見た事がありません、それだけ筍といえば孟宗竹というイメージが強いのではないでしょうか。
ところが日本には600種類という驚くような数の竹の種類があり三大有用竹と呼ばれる孟宗竹、真竹、淡竹でも当然筍が生えます。真竹は苦竹と書くこともあるように少し苦味がありますが淡竹は非常に美味でこの時期は山里のある産直市場などに行くと必ずと言ってよいほど置かれています。
筍の生える時期も孟宗竹、淡竹、真竹の順番に少しつづズレています。虎竹の里にも太い竹は必要だったですから孟宗竹も極一部ですが植えられて竹林があります。孟宗竹と同時に虎竹の筍が生えれば少しはマシのような気もしますが、この微妙な旬の違いが引き起こす災難がコレです。
竹林に行くたびこのように虎竹の筍が折られて落ちています。孟宗竹の筍が竹になってしまい食べられなくなってから淡竹が旬を迎えます、まだ真竹は生えていません。そこでその旬を知っているかのようにイノシシやサル、あるいはシカが筍を食べるのです。
虎竹の里の竹は土佐藩政時代から年貢として山内家へと献上されてきましたので、恐らくその当時から虎竹を食することはなかったと考えられます。初代宇三郎が虎竹と出会ってから100年、自分達も虎竹を食べた事はありません。筍の時にはどんな良い竹になるか分からないからです。
ところで、孟宗竹と真竹、淡竹の簡単な見分け方をお教えしたいと思ってYouTube動画にしています。この2週間で再生回数が5000回を超えていますので関心のある方も少しはおられると嬉しく思っています。
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