竹炭盛皿を使うと聞いても、もしかしたらあまりイメージできないかも知れません。多くの方に炭といえばバーベキューなどに使う燃料用の炭が一般的かも知れませんが、高温で硬く焼き上げた竹炭は実際ご覧になられたり、触れられたりすると違いがすぐに体感いただけます。
窯から出したままの状態ですので一度軽く水洗いしてから煮沸消毒した後にお使いいただきます。熱湯から取り出して熱を取った竹炭は指で触っても黒く付く事はありません、また硬度が高いため磁器のお皿のようにお使いいただけるのです。ただし、もちろん通常の焼物以上に割れやすいものですので繊細に扱う必要があります。
竹炭は炊飯や飲料水用など食に関わる領域で少しづつ浸透してきました。盛り付けに使うお皿としても野趣あふれる趣が人気です、しかしあまり目にする機会が少ないのには理由があって実は製造が非常に難しい品なのです。現在商品化している竹炭皿は長さが15センチ、30センチの2種類ありますけれど竹炭は焼き上げる過程で2割以上収縮してしまいますので、これだけの幅と長さのサイズにしようとすると大量の孟宗竹の中から太さ、厚み、曲がり、乾燥具合など適材を厳選せねばなりません。
その上、大きいサイズで焼き上げるので捻じれや割れが生じやすく美しく仕上がるのは極一部です。土窯にこだわる竹炭焼は季節の気候変化で熱の入り方が違います、竹材も乾燥度合いや竹の性質により同じように焼きあがる事はありません。そんな中で製品化できる見込みの少ない竹炭皿はよほどの好条件がそろわないと焼けないのです。
竹炭盛皿の選別は2度されていて、お客様のお手元に届く直前でB級品にしてしまった竹炭を今回の動画でご紹介しています。よろしければご覧ください。
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